「船が空を飛ぶ」 根室で蜃気楼が発生して幻想的な景色が現れた!すげええええええ!
netgeek 2015年11月20日
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11/17、蜃気楼の影響で、根室沖の海上保安庁の巡視船が空を飛んでいるように見える出来事が起きた。その様子を撮影していたTwitterユーザーの「ざび〜(@zabixx)」さんの投稿が大拡散されているので紹介する。
こちらが実際の写真。根室沖に空飛ぶ船が出現!すげええええええええええええええ!
つい先日、国産旅客機のMRJがテスト飛行に成功したばかり。今度は、船を飛ばすことに成功したのかと思ってしまう。この滅多に見られない珍現象は大反響を呼び、3万7千回以上シェアされている。
▼こちらはTwitterに寄せられたコメント。やはり多くの人が空飛ぶ船に注目していた。
ところで、蜃気楼といえば、このように反転した像が浮くというイメージを持つ人もいるのではなかろうか?
蜃気楼は端的に言うと、空気の密度が異なる時に、光が冷たく密度の大きい空気の方に屈折して進むために起きる。そして、蜃気楼には種類がいくつかあり、特に「浮島現象」というものが起きた時に、根室に現れた蜃気楼のように、反転した像ではなく正立の像が空に現れる。
▼こちらが浮島現象のメカニズム。下に暖かい空気、上に冷たい空気がある時に発生する。
http://www.sci-museum.kita.osaka.jp/~nozo/universe/main/mn201104.pdf
通常は冷たい(=密度が大きい)空気の方が下にくる。ぬるま湯のお風呂に入った時に、浴槽の下に冷たい水が溜まるのと同じだ。そのため、よく晴れた日に海水面が温められるなどして、下層に常に暖かい空気が供給されるという状況にならないと浮島現象は発生しないわけだ。
かなり珍しい現象なので、次はいつ見られるか分からない。是非とも、一生に一度は生で見たいものだ。