大村智さんノーベル賞受賞で大村紙業(完全に無関係)の株価が急騰して年初来高値を更新
netgeek 2015年10月6日
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北里大学特別栄誉教授の大村智さんがノーベル生理学・医学賞を受賞した件に関連して、同じ名前の「大村紙業株式会社」がなぜか株価を急騰させる事件が起きた。
大村紙業はダンボールを主につくっている会社で東証JASDAQに上場している。直近1年の株価推移は横ばいで510円~530円の間をうろうろしている。
需要があまり変動しないダンボールが主力事業だからこそ安定した推移といえる。しかし、これは裏を返せば急成長もありえないわけで、投資家にはあまり注目されていなかった。
しかし、そこに飛び込んできたのが日本人がノーベル賞を受賞したというビッグニュースだ。驚いたことに大村紙業と同じ苗字の「大村さん」が受賞したというではないか。ただ、無関係といえば完全に無関係で、業績には全く影響しない。
さて、大村紙業の株価はどうなったかというと、なんと爆騰げで578円までギュイーンと急上昇!!!なんじゃこのグラフは!!!!
実は投資家の中にはネットで話題になっているワードを拾ってシステムに自動売買をさせている者がいる。例えば「製薬 新薬」などと設定しておけば、製薬会社が新薬の開発に成功したという情報が出た途端株を買えるというわけだ。
今回の大村紙業の株価急騰はこのシステムトレードが起こしたちょっとした事件だったようだ。わずか1週間前には似たような事件も起きていた。
そしてその後の株価はというと、なんとすぐに元の水準に戻ってしまった。
きっと人力で銘柄を監視していた人がこれは上がりすぎと速攻で売りを出したのだろう。こうして大村紙業の今年の最高値はちょっとしたハプニングで更新されてしまったのであった。