KDDIに買収されたnanapiが1億2800万円の赤字に陥ったことが判明
netgeek 2015年8月24日
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ベンチャー界の有名人、通称「けんすう」こと古川健介氏率いる株式会社nanapiが巨額の赤字を出したことが判明した。nanapiはKDDIに買収されてから動向が注目されていた。
2014年10月、突然KDDIに買収され、子会社になったnanapi。話を持ちかけたのは古川社長のほうでさらなる成長を目指すための前向きなM&Aだと捉えられていた。
噂によると、けんすう氏は大部分の株を保有したままということだったので、まだまだリタイアするつもりはなく、大手の資本力を武器にこれから攻撃的に事業を拡大させていくものと思われていた。
そしてこれがnanapiの最新の決算数値だ!なんと当期純損失1億2874万円の赤字!
資産は2億2千万円、負債は5100万円。利益剰余金が4億3千万円もマイナスで溜まっていることから儲かっていないように感じられる。赤字の理由は広告宣伝費や人件費だろうか…。
ただ、もちろんこの赤字は先行投資の結果とも考えられるので「ポジティブな赤字」という可能性もなきにしもあらず。
生活の知恵が集まる情報サイトとしてノウハウを提供し続けるnanapi。KDDIのスマホ向け新ポータル構想「Syn.(シンドット)」への参画についても今後の動きが気になるところ。
なお、古川健介氏は2015年1月、ホリエモンチャンネルにゲスト出演した際に堀江貴文氏に「nanapiは調子いいんでしょ?」と聞かれて一瞬返答に悩むそぶりをみせていた(1:23~)。
「いや、そうですね」となぜか否定と肯定を同時に織り交ぜて話し始め、「調子いいといえばいいですし、ここからどう拡大していけばいいのか悩んでいますね」とコメント。そして、「たまたまソーシャルや検索でnanapiに流れ着く人はいるが、絶対的なブランド力を誇っているわけではない」と集客面での課題を正直に話した。
これからnanapiはどこへ向かい、どう進化していくのか。古川健介氏の挑戦に注目が集まる。