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佐野研二郎が公式HPで発表「第三者のデザインを無断でトレースしていました…」

netgeek 2015年8月15日
 

オリンピックのエンブレムがベルギーの劇場ロゴに酷似しているとして訴訟を起こされた佐野研二郎氏が、サントリーのトートバッグについて不適切な制作があったと認める声明文を発表した。

ずいぶんと遅い対応になったのは一向に炎上の火の手が収まらなかったからかもしれない。佐野氏が代表を務めるMR_DESIGNの公式HPに事態を説明する文章が掲載された。

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佐野氏はまず、サントリーがオールフリー商品に対するイベントとして行っていたトートバッグプレゼントキャンペーンについて、ネット上で指摘されている通り著作権上の問題があったと非を認めた。ネット上にある素材をトレースして無断で使用していたというのだ。

しかし、その作業を行ったのはあくまで部下で、佐野氏は監督しただけ。

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作業の工程では部下から何の報告もなかったため、不適切な行為があったとは思いもよらなかったと説明を続ける。今後は再発防止策に努め、専門家を交えながら二度と同じようなことが起こらないようにすると宣言した。

そしてこの文章には続きがある。「ただし、2020年東京オリンピックのエンブレムについては絶対に模倣したものではない。私が個人的に制作したものだから間違いない」。

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佐野氏は力強い文章でそう主張した。ということで佐野氏はデザイナーとして一切の不正に手を染めておらず、真面目に仕事をやってきた。不正は部下がやった。そういう結論になる。

しかし、手柄は自分のものにするのにいざ問題が起きると部下のせいにするのはおかしい。卑怯ではないか。

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そもそも今回のトートバッグキャンペーンは「佐野研二郎デザイン」と大々的に銘打って宣伝されていたものだ。それにもかかわらず、実際には部下のスタッフが制作したものだったとなるとこれはもはや騙しではないか。

まずい状況になったときに部下のせいにして責任を回避するなど言語道断。ベルギーの劇場ロゴを制作したデザイナーのジェフ・マクフェトリッジ氏は今回の騒動を知って次のように非難している。

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自分の仕事に誇りを持つ真に一流のデザイナーなら他人の作品に自分の名前を貸すようなことは絶対にしない。トートバッグは「佐野研二郎デザイン」ではなく、「MR_DESIGNデザイン」と宣伝すべきだった。今回の不祥事は金儲けに目が眩んだ結果といえよう。

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