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Wikipedia「この写真は猿が自撮りしたものだから著作権は猿に帰属する。削除はしない」 写真家「ふざけんなよ、おい」

netgeek 2014年8月7日
 

ある写真家とWikipediaが、世界的に有名になった猿の写真で揉めている。写真家はWikipediaを抱える非営利団体Wikimediaに対して「私の写真を勝手にタダで配布するのを止めるように」と何度も要求したがWikimediaはこれを完全に拒否。「猿が自撮りしたものだから著作権は猿にある」と主張し始めたのだ。

monkeyself
何でも、猿が写真家のカメラを奪い、自分でシャッターボタンを押したので、著作権は猿にあるという解釈らしい。この珍事件、非常に単純な話ながら法律の不備もあり、両者は真っ向から対立している。

参考:Wikipedia refuses to delete photo as ‘monkey owns it’
http://www.telegraph.co.uk/technology/news/11015672/Wikipedia-refuses-to-delete-photo-as-monkey-owns-it.html

David Slaterさんは2011年にインドネシアにて、とさかのあるクロザルの完璧な写真を撮ろうとしていた。しかし、クロザルの群れに襲われ、荷物を持ち去られてしまったのだ。そして驚くことに後ほど取り返したカメラには数百枚に渡る猿の自撮りが残っていた。

「猿達はいたずら好きといった感じで、私の荷物をちらかしていました。カメラに残っていた画像を見ると、どうやら撮影係りとモデル役に分かれていたようで、ポーズをとっているものもありました。もしかするとシャッター音が気に入ったのかもしれません。」

forest
数百枚に渡る写真はそのほとんどが近すぎてピントが合っていなかったという。

Davidさんが写真をウェブ上にアップしたところ、世界中の新聞、雑誌、ニュースサイトが取材を申し込んできた。ここまではよかったのだが、問題はWikimediaがこの写真を無料で配布し始めたこと。Wikimediaには現在2200を超える写真とビデオが誰でも無料で使えるようになっており、その中の1枚として加えられてしまったのだ。

▼こちらが問題となっているWikimediaのページ。ワンクリックで画像をダウンロードすることができる。
Monkey-selfie

アメリカの法律では著作権は人間にのみ適用される。そのことをWikimediaも認めてはいるのだが、同時に「Davidさんが撮影したものではないから、Davidさんに著作権はない」と主張している。

猿の自撮りは一体誰のものなのだろうか。事態は訴訟へと向かう模様だ。

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