病院を1年間うろついた猫、警備員として雇用される
netgeek 2020年8月24日
|
オーストラリアのメルボルン・リッチモンドにあるエプワース病院では猫のエルウッドが警備員として働いている。
なぜ猫がセキュリティの社員証をぶら下げているのか。
エプワース病院に勤務する病理学者によると猫はもう1年もこの辺りをうろついているのだという。名前はエルウッド。主に入り口付近のセキュリティガードとして仕事をこなし、来院者にペットがいるか、自分に注目してくれるかを確認する。
近くの茂みで日光浴をするのも日課だ。しかし元々は社員証はおろか首輪さえもついていなかった。
ある日、いつものように出勤したトロリップさんはエルウッドの首のところに何かついていることに気づいた。首輪と社員証らしき名札がついている。エプワース病院のセキュリティチームが仲間として認めたようだった。
「初めて見たときは首輪がついていなかったのですぐに野良猫だと思いました。今ついている首輪は後ろに本物の病院の電話番号も書かれています」
「病院の中には入りません。体が小さいので自動ドアも反応しないのです」
「愛くるしくてフレンドリーな性格ですが、あまり愛情深くはありません。触られるのは好きですが、すぐによそに行ってしまいます」
しかし後に意外な事実が判明する。
実はエルウッドは道路を挟んで向かいにある家の飼い猫だったのだ。家にはジェイクという双子の兄弟がいる。
エルウッドは毎日、家を出て病院の前まで遊びに来ていたのだ。
「エルウッドには犯罪を未然に防ぐ力があると思います。何か悪さをしようと思って病院に来た人はエルウッドの可愛いらしさに触れ改心するのです。何も成果がないように思えて実はしっかりと仕事をこなしていると言えるでしょう」