熊の耳をもつ猫クイル
netgeek 2020年4月13日
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4月上旬、ロサンゼルスに拠点を置くFriends for Life Rescue Networkに足がねじ曲がった猫が運ばれてきた。
猫らしからぬ丸い耳。
猫といえば三角形の耳が特徴だが、この子猫は丸い耳をしている。ちょうど毛の色が茶色なので熊みたいだ。
Friends for Life Rescue Networkの創業者であるJacqueline DeAmorさんは次のように語った。
「生まれつき両前足の靭帯が縮んでおり、そのせいで足がねじれているようです」
ボランティアとして参加しているMel LampreyさんとZaneさんはこの猫について進んで協力を申し出た。猫はハグすると愛情をしっかりと受け取ったようだった。クイルという名前をつけ、足を正常な向きに戻すために1日に数回のセラピーに取り組むことにした。
クイルは精神面だけでなく身体面もエネルギーに満ちあふれていた。
「手首が加熱パッドのように温かいのです」
マッサージしてから体をほぐし、ストレッチに取り組む。セラピーを始めてからすぐに可動範囲が広がり、改善が見られた。
クイルは明るい性格で、長く続くセラピーにもめげることはなかった。遊ぶことと探検することが大好きで好奇心旺盛な性格をしている。
親代わりとなったパパの首元がお気に入り。ご飯を食べた後は昼寝する。
Mel LampreyさんとZaneさんの家にはすでにチェスターという名前の猫がおり、クイルとも仲良くなってくれた。
初めて出会ったときの様子はこうだった。
「まっすぐ歩いていき、隣に座ったのです。まるで昔からの親友のように」
共に暮らすうちにチェスターはクイルの兄のような存在になった。クイルはチェスターのことを信頼しており、毛づくろいしてもらう。
クイルは手が大きく、まるでミトンをつけているかのよう。
丸い耳は相変わらず。
熊の耳を持つクイルはこれからも幸せに暮らしていくことだろう。