笛付きのお菓子、消費税10%を回避するために剥がせるシールを貼る一休さん
netgeek 2019年9月24日
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10月から一部商品で増税となる消費税について、チーリン製菓が施した工夫が面白い。
笛付きのお菓子は消費税8%から10%に。
おそらく多くの日本人が子供のときに駄菓子屋で購入したことがある笛付きのお菓子。チーリン製菓ではミントタイプのものとチョコタイプのものを販売している。だが今、この2商品が値上げの危機に陥っている。ポイントは一体資産が消費増税の対象となるということだ。
・一体資産(食品と食品以外が1つの商品として構成されているもの)は消費税10%になる
・ただしお菓子以外の値段が1/3以下であれば消費税は8%のまま
・チーリン製菓は安全のために日本製の容器を使っているので1/3を超えている
このままでは儲からない商品となり、撤退か値上げを余儀なくされる。長年、子供から愛される人気商品だけにどちらも避けたいものだ…。あるいは容器を変えて笛ではなくするという手もあるが、それでは楽しみが減ってしまう…。
そこでチーリン製菓が取ったのはシールを貼るという手。
福井憲治副社長は「おそらく一体資産ではないという扱いになる」と語る。子供はシールを剥がせば従来どおり笛として使えるので夢は壊れないというわけだ。シールを貼る手間はかかるが、これがベストなのだろう。
絶対に避けられない消費増税を前にこんなとんちの効いた策を実行してしまうとは、これはもう現代の一休さんではないか。
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