誰にでもハグをする猫のゾロ
netgeek 2019年5月21日
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猫の警戒心が強いのは病気のせいだった。体調が悪かった猫は治療が終わると一転して甘えん坊な性格に変わった。
ゾロとの出会い。
野良猫のゾロはフィラデルフィアにあるシェルターに運ばれてきたとき、警戒心が強くて誰にも触らせることを許さなかった。
「元々は地域の住民に親切にしてもらったいたようでした。しかし運悪く、他に受け入れてくれる人はいなかったのです」
しばらくしてからスタッフの医療チームがゾロには膀胱結石があることに気づく。そしてこの体調のおかしさが人間に甘えることをしない行動に繋がっているのだと分析した。
結石を取り除き、しばらくは治療室で過ごした。
「ゾロは回復するにつれて看護師や医師に懐いていきました。食事の提供や掃除をしてくれる人たちだと理解し、髪の毛を舐めて毛づくろいしようとしたり、喉をゴロゴロ鳴らしたりしていました。顔にキスすることもありました」
相手が誰であろうと関係ない。とにかくハグして強く抱きしめる。一度くっつくと離れなくなるのが特徴だ。
タキシードを着ているようなゾロはその人懐っこい仕草からみんなに愛されるようになった。
ゾロは猫の中でも際立った甘えん坊で仕事中でも側に来て何時間でもくっついている。野良猫として生きていく中で愛情を強く求めていたと考えられる。
「ゾロの毛並みはふわふわで滑らかです。」
とにかくくっついていると安心するらしい。
引受先を探すフロアに移動する際、スタッフはケージに「ハグが大好きな猫です」と書いた。
その後、ゾロを引き取る女性が決まった。偶然にもスタッフの友人の友人である女性だった。
ゾロもハグをして喜んでいるように見える。安全な家でたくさんハグして幸せに暮らしてほしい。