鳩山由紀夫「北海道地震は二酸化炭素の人工地震だ!人災だ!!!」
netgeek 2019年2月22日
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謎の陰謀論を唱える。
先日昨年の北海道厚真町地震が高圧でCO2を地下に貯蔵するCCSにより人工的に引き起こされたのではないかと書いた。実際、北大の研究者が5年前にその可能性があるとする論文を発表していた。日本では地震の影響を考慮するとCCSは非現実とも述べている。政府は決して認めないだろうがCCSは再考すべきだ。
— 鳩山由紀夫 (@hatoyamayukio) February 21, 2019
CCS(二酸化炭素の貯留)というのは大気中の二酸化炭素を集めて地中などに封じ込めることを意味する。
鳩山由紀夫氏は北海道大学の見解「日本ではCCSによる地震は非現実的」という考えを紹介しながらも、それでも陰謀論を展開。日本政府は認めなくとも、CCSを中止すべきだと主張している。
▼CCSの図解。
鳩山由紀夫氏の思考は暴走し、ついには今回の北海道地震は人災だと決めつけてしまった。
先ほど北海道厚真町の地震は苫小牧での炭酸ガスの地中貯留実験CCSによるものではないかと書いたばかりの本日、再び厚真町を震源とする震度6の地震が起きてしまった。被災された方々にお見舞いを申し上げると同時に、本来地震に殆ど見舞われなかった地域だけに、CCSによる人災と呼ばざるを得ない。
— 鳩山由紀夫 (@hatoyamayukio) February 21, 2019
可能性を示唆するのはいいが、根拠がないのはまずい。ネット上では「これが元総理大臣の投稿というのは嘆かわしい」と大変話題になった。
近年の鳩山由紀夫氏の評価はすこぶる悪く、おかしな言行が目立っている。
ただ、調べたところ、米スタンフォード大学の研究では「岩石に大量のCO2を注入すると地震が起きる可能性が高い」とレポートにまとめられたことがあると分かった。
しかしそれにしても「CSSによる人災と呼ばざるを得ない」という断定調は強く言い過ぎであり、国民に不必要な混乱を引き起こす原因となる。人工地震という眉唾ものの説を唱えるならそれなりの証拠を提示してからにしてほしいものだ。
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