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M&M’sの茶色に激怒するロックバンド、実は頭脳プレーの抜き打ちチェックだったと解説される

netgeek 2018年7月30日
 

アメリカのハードロックバンド「Van Halen (ヴァン・ヘイレン)」は一時期、些細なことでスタッフに怒ると猛烈にバッシングされた。

有名な話は「楽屋でチョコレートM&M’sの茶色が取り除かれていないと激怒する」というもの。

だがこれは単にわがままではなく、プロ意識から来ていた行動だったことが分かった。今になってようやく明かされた理由をとくとご覧あれ。

出典:https://twitter.com/Simon_Sin/status/1023188250314166272

プロ意識の高いVan Halenは各地でライブを行う際、現地のプロモーターに53ページもある契約書を渡していた。そこには安全面や技術面で事細かな注文が出されている。そして40ページ目には「ケータリングのM&M’sは茶色を入れてはならない」とある。

マスコミはこの一文を持て囃し、人気ロックバンドが天狗になって理不尽な要求をしていると批判した。だが、実際にはM&M’sはこれから一緒に仕事をするスタッフがきちんと契約書を読んだか、信頼できる人物なのかを確認する材料になっていた。

ボーカルのデイヴィッド・リー・ロスは現地に着くと真っ先に楽屋でM&M’sをチェックする。茶色がなければ安心するが、もし一つでも取り除かれていなければ直ちに会場の再チェックをするよう指示を出す。

ライブではライトが落ちてきたり、床が抜けたりと怪我をする危険性がある。また、大音量を使うロックバンドでは音響機器がうまく機能しないことも多く、電圧の調整が必要不可欠だ。したがってM&M’sの一件は自分の好みではなく、全てはメンバーと顧客のためにやっていたことだったのだ。

これまでずっと秘密にしていたのはプロモーターへの抜き打ちチェックを続けるため。かなりの策略家だ。

この話は書籍「0ベース思考—どんな難問もシンプルに解決できる」で明かされている。著者は大ヒット作「ヤバい経済学」を書いた経済学者のスティーヴン・D・レヴィットとスティーヴン・J・ダブナー。

やはり成功する人というのは仕事の完成度の高め方が違う。そして質を追及するにあたっては人知れぬ工夫があるのだ。

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