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芥川賞候補の北条裕子「美しい顔」、5作品からのコピペパクリがバレて謝罪

netgeek 2018年6月29日
 

北条裕子(32)の作品「美しい顔」を掲載した講談社がお詫びを掲載することになった。複数のノンフィクション作品を参考にしていたのに、参考文献として載せていなかったと説明されている。

要するに文章をパクったということでは?

「美しい顔」は東日本大震災で被災を経験した17歳の女子高校生の視点で書かれた短編。すでに第61回群像新人文学賞を受賞しており、賞金50万円を獲得していた。

文章中に、石井光太さんのルポルタージュ「遺体」(新潮社)に似た表現があった点について「文献の扱いに配慮を欠き、類似した表現が生じてしまった」と説明されている。合計で5作が参考にされていたが、いずれも参考文献としての表示はなかった。

(1)「遺体: 震災、津波の果てに」(石井光太、新潮社)

(2)「3.11 慟哭の記録―71人が体感した大津波・原発・巨大地震」(金菱清編/東北学院大学震災の記録プロジェクト、新曜社

(3)「ふたたび、ここから 東日本大震災・石巻の人たちの50日間」(池上正樹、ポプラ社)

(4)文芸春秋 2011年8月臨時増刊号「つなみ 被災地のこども80人の作文集」(森健、文芸春秋)

(5)「メディアが震えた テレビ・ラジオと東日本大震災」(丹羽美之、藤田真文、東京大学出版会)

現時点で明らかになっているのは、遺体安置所の描写で「その横に名前、身長、体重、所持品、手術跡といったことが書いてある」という文章がほぼ同じ、警察官の「今日までに見つかっている遺体はこれがすべてです」というセリフが同じだったということ。

「類似した表現が生じてしまった」と回りくどい言い方をしているが、一言で言えば文章表現をパクったということだろう。参考文献として書かれていれば許されるという類のものではないと思われる。

それにしても「美しい顔」というタイトルが気になる。まるで北条裕子が自分自身のことを言っているみたいではないか。

北条裕子は青山学院大学第二経済学部卒で東京在住。驚いたことに被災地に行ったことはないという。てっきり被災経験者が自身の経験を綴ったのだと思っていたのだが…。

北条裕子 model(@hojoyuko)では過去にモデルとして活動していたことが確認できる。アカウント名に「model」と入れるあたり、容姿に自信があるようだ。

北条裕子はデビュー作でいきなり芥川賞候補ということで大変注目されていたのだが、これではパクた川賞。賞を主催する日本文学振興会は「現在、対応を検討中」とのこと。顔だけでなく心も美しくあってほしいものだ。

【追記】

被害にあった新潮社は「単に参考文献として記載して解決する問題ではない」とコメントしている。

遺体と美しい顔の類似点について。状況説明が一致しているだけでなく、文章表現が丸パクリ。引用というレベルではない。

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