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マスコミ「トランプ大統領が安倍総理に暴言」←違う!そういう意味じゃねーよ!

netgeek 2018年6月17日
 

カナダで開かれた「G7(主要7か国首脳会議)」でトランプ大統領が安倍総理に暴言を吐いたと一斉に報じられている。だが、言葉の解釈が間違っているとしっかり指摘しておきたい。

まずは報道から。

トランプ大統領はG7にて「私が日本にメキシコ人を2,500万人送れば、君はすぐに退陣することになる」と発言したとされる。これは安倍総理の首はトランプ大統領がいつでも飛ばせるということだろうか。前後の文脈がないのでいまいち腑に落ちないが、とにかく日本のマスコミは「暴言」という言葉を使って一斉に報じた。

参考:トランプ大統領、G7で安倍首相に暴言か(TBS)

参考:トランプ米大統領 安倍首相に暴言 G7で移民政策議論中(毎日新聞)

参考:トランプ氏、安倍氏に暴言(共同通信)

参考:大量移民を日本に送れば「君はすぐ退陣」 トランプ氏、G7で安倍首相に暴言 米紙報道(産経ニュース)

どうやらウォール・ストリート・ジャーナルの記事を参考に、各マスコミが一斉に紹介したようだ。だが、おそらく発言の真意はそうではない。実際にはこうだろう。

トランプ大統領はアメリカにおいてメキシコの移民問題を抱えており、困っている。その深刻さを分かってもらうために「移民問題を日本に移せば安倍総理の首に直結するような大変なことだ」と説明した。こうして自分が大変な状況に置かれていると理解を得たうえで交渉を進めた。

ここで大事なことは「メキシコの移民を日本に送り込むぞ」と脅しているわけではないということ。あくまで自分の状況説明のために仮定と比喩を使ったにすぎない。

当時、アメリカは貿易の方針をめぐって孤立しており、トランプ大統領は仲裁役に安倍総理を指名していた。

安倍総理は各国首脳の意見をまとめたうえで提案を行い、最終的にはトランプ大統領も合意した。

こうしてG7は成功したという。

全幅の信頼を寄せる安倍総理に対してトランプ大統領が暴言を吐くはずがない。それなのにウォール・ストリート・ジャーナルは勝手な解釈で誤報を出し、各社も事実確認を怠ってそれに続いた。

そもそも「メキシコ人を2,500万人送りこんで君を退陣させる」なんて非現実的なことを言うはずがない。話が意味不明ではないか。暴言を吐いたという事実はないということをしっかり指摘しておきたい。

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