親のいない子猫と子供を亡くした犬、2匹は運命的に出会った
netgeek 2018年5月21日
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シリアに「犬の母親と猫の子供」という珍しい組み合わせの親子がいる。2匹はもちろん実の親子ではないのだが、互いに信頼しきっており、いつも寄り添っている。
野良犬だったアミラは運良く1人の男性アラー・アレサンドラに拾われた。
アラーはアミラが妊娠していることに気づき、専用の部屋をつくってあげた。アミラは大変安心したようで新居で快適に過ごしていた。ある日、アラーは3匹の子供が生まれたことに気づく。しかし残念な結果で、アミラはとても悲しそうにしていた。
アラーはせめてもの慰めになればとテディベアのぬいぐるみを3つプレゼントした。アミラはしばらくにおいを嗅いでいた。それからというもの、アミラはテディベアを頻繁に抱きしめるようになる。
ある日、アラーは道路の真ん中を小さな子猫がさまよっているのを見かけた。
すぐに保護し、連れ帰った。気になるのは猫がアミラと仲良くやっていけるかということ。猫はゆっくりとアミラのほうに向かい、くんくんとにおいを嗅いだ後、アミラの体に顔を擦り付け始めた。よかった。どうやら仲良くやっていけそうだ。
数日もするとアミラはテディベアを抱きしめるのをやめ、猫と遊ぶようになった。
猫はアミラの背中に乗るのが好きで、まるで実の親子のように見える。
「2匹はよく一緒に遊んでいます。アミラはすっかり元気で、笑っているようにも見えます」
2匹の絆は強く深い。アミラはご飯を食べるときに猫のスペースをとってあげている。
アミラは優しい代理ママなのだ。
「子供を亡くしてから落ち込んでいたので、猫が来てくれたのは幸運でした」
アミラと猫は互いに互いを必要としている関係だった。
2匹はいつも一緒におり、種が違うということを忘れさせてくれる。
頭の上から見る光景は普段より眺めがよくていい気分。
親のいない子猫と子供を亡くした犬、2匹の出会いは偶然であり、また同時に必然だったのかもしれない。