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インターンシップの学生に逃げられた社長が「雇って失敗した話」を投稿して炎上。賛否両論が巻き荒れる結果に

netgeek 2016年5月11日
 

男性ファッションWEBマガジン「MTRL(マテリアル)」を運営する佐野恭平社長が、MTRLの公式ブログにて雇用で失敗した話を暴露して炎上している。

悪いのはインターンシップ生か社長かどちらだ!?記事を抜粋しつつ紹介したい。

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MTRLでは、今年の2月に大学生のインターンを雇いました。今回、本当にたくさんの方と面談して決めた2名。面談の際に語った”やる気”あるスピーチと成果物を見ながら「この子となら一緒に働ける」そう思って期待した。

だけど、どれも思い違いだった。  どれだけ現場を経験させても、会議に参加させても、一向に企画は出てこなかった。発言もなかった。インターン開始当初から、わかり易いアウトプットの道筋を示した。結果、アウトプットを形にすることができなかった。3ヶ月かけても。間に合わせようと努力する姿勢も最後までやらせてくださいという言葉は本人からは出てこなかった。

2人に共通していたのは、「やる気」があるように見えて、口だけであり行動が伴わなかった点だ。うちみたいな会社には多い。この手のバカが。ミーハーが。

はたから見ていたら、思い出作りの延長でしかなかった。アウトプットは0だけど、モデルや有名人との記念写真でカメラロールと承認欲求が満たされたんだろうな、と思った。最終評価の際、彼からはMTRLに就職したいと言われた。丁寧にお断りした。

アウトプットも生産性も0のまま、インターン期間は終わった。給料はどの外注さんよりも高額だった。時給計算のため。会議に5時間出席し、発言も意見も0であっても、黙って座っているだけで5000円だ。

1人は仕事について怒った翌日、LINEで辞めますと伝えてきて飛んだ。

少なくとも、有償のインターンについては一旦取りやめようと思います。仕事が出来ない人間が、仕事の出来る人より稼いでしまうという構図が生まれてしまったから。

http://blog.mtrl.tokyo/12537

内容としては、期待していたインターンシップ生2名の働きぶりが悪く、一人は怒ったら無責任にバックレた。雇った意味はなかったというもの。会社を経営していたらよくあることなのだが、まだベンチャーを興したばかりの佐野恭平社長はひどく腹立たしく感じ、ブログを書いたのだろう。

株式会社MTRL(資本金1000万円、東京都渋谷区)は佐野恭平氏が半年前に立ち上げたベンチャー企業で、取締役にはドワンゴ取締役の横澤大輔氏も名を連ねる。

▼佐野恭平社長

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出所:佐野恭平社長のTwitter(@kyohei_sano)より

さて、このブログをめぐっては現在、賛否両論が巻き荒れている。

社長否定派

・何があろうと社長の責任

・学生からすればインターンは就活の一環なのに求める仕事レベルが高すぎ

・時給千円のインターンが他の社員より稼いでるっておかしくない?給料安すぎる

・学生は就活のためのインターン経歴作りに来ているだけだよ

・ただ社長の見る目がなかったって話でしょ。真面目に仕事をするかちゃんと選別しないと

・こういう話はネットに書いたらダメ

・どれだけ外注のライターを買い叩いてるんだよ

・会議5時間っておかしくないか

・佐野恭平さん、もし社員が社長の愚痴をブログに書いたらどう思う?

社長肯定派

・こういう悔しい経験は人を雇う立場にならないと分からない

・無責任な学生は本当に多い。特にファッション系のサイトだとチャラい奴が集まると思う

・社長は頑張って機会を与えていたのに、学生は手を抜きすぎ

・経営者なら誰もが一度は悩むこと。こうして苦しい経験をして成長していく。

***

否定的な意見と肯定的な意見は大体8対2ほどで社長否定派が圧倒的多数。社長の心中を理解して同情する意見を寄せているのは同じ経営者が多いようだ。雇われる側と雇う側で意見が分かれるということか。

インターンシップ生が無責任に辞めた話といえば、以前netgeekが記事にしたライフネット生命の事例でも賛否両論が出て議論を起こした。このときも学生、社長、上司など、どの視点で考えるかで意見が分かれたようだ。

参考:【炎上】ライフネット生命の岩瀬大輔社長「インターンさせてほしいって言ってきた学生に名刺のExcel入力の仕事をあげたら2週間で辞めやがった。単純作業でも楽しめよ」

netgeek編集部ではこの炎上において、「誰が悪いのか」という議論はさておき、論点を「人を動かすのはどうしたらうまくいくのか」に変えて意見を書いておきたい。

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結論としてはスタートアップには社長の希望を満たすような能力の高い人は来ないので、仕事を極限までマニュアル化し、従業員には自由度は与えず、誰がやっても同じ結果になる仕事の進め方を工夫すべきだ。マックジョブといえば分かりやすいだろうか。

会社を立ち上げてから人を雇う段階になったらマニュアルをつくるのが社長の仕事になる。この際、吉野家、コンビニ、ガソリンスタンドなどのアルバイトがどのような仕事をしているかを研究するとよい。

過去にはホリエモンこと堀江貴文氏もベンチャー企業(零細企業)には優秀な人が来ないので優秀な人を雇おうとしている時点でおかしいと一喝したことがある。詳しくは以下の記事をご覧あれ。

参考:堀江貴文「スタートアップの会社に優秀な人材を集める方法?ふざけたことぬかすな」

佐野恭平社長は自分が立ち上げたファッションマガジンに対する思い入れが人一倍強く、当たり前のように他人にもそれを求めてしまったことで人材マネジメントに失敗したといえる。

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出所:佐野恭平社長のTwitter(@kyohei_sano)より

強い情熱を持つことは決して間違っていないが、時給1000円の仕事をするとき、みんながみんな強い情熱をもっているわけではない。今回のケースからは多くを学べるのではないだろうか。

ちなみにMTRLは無数にある質の低いキュレーションサイトとは一線を画し、オリジナルコンテツなどにも力を入れていて今後の成長が期待できそうだ。

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