堀江貴文「スタートアップの会社に優秀な人材を集める方法?ふざけたことぬかすな」
netgeek 2015年3月8日
|
メルマガ読者からの相談。「現在少人数ですが、会社を営んでおり、今後業務拡大のため人材の採用を考えております」
「採用したスタッフにはできるだけ長く勤めて頂きたいと考えております」。
「昔、堀江さんが人材を採用する際に気をつけていた自社に合った良い人材を採用するコツはありますか?」
人事業務に携わる者ならば誰しもが悩む問題。特にネームバリューも誇れる商品もない小さな会社の場合は優秀な人材を集めるのに苦労するものだ。
これに対してホリエモンはバッサリ!「零細企業では『自社に合った良い人材なんか採用できるわけない』と割り切ることですね」
「長く勤めて頂きたいと考えるのであれば、その人材に合わせて会社の成長スピードを緩めないといけないでしょうね」
「結局、皆で和気あいあい仲良くを目指すのか、厳しくとも成長する会社を選ぶのかって話になってくると思います」
アイスマン福留「会社に魅力的な何かが…」
堀江「いや、魅力的な何かがあっても人こない!」
寺田「何でなんですか?」
堀江「だってまず、会社が見つからないもん。存在すら知られない。」
堀江「あと、会社が成長するときについて来られない人もいるから、その人達にあわせて仲良くやると、やっぱり企業の成長は遅れちゃう。それでもいいからじっくり成長を目指すのか…でも、もっとスピードをあげたいとなったらそうはいかない」
「そもそも、やっぱりね、後から入ってくる人たちのほうが優秀なことが多いんですよ」
「平均的な能力っていうのはどんどんあがっていくので、後から入った人たちは『何でこの人が俺の上司なんだろう?』って思う。またそういう話が出てくるのよ!面倒くさいのよ!僕はずっと社長やってたからね。『まー昔からいるから~』って言うんだけどね。最後には『もうあの人の下ではやってられません!』って言ってくることがある」
アイスマン福留「そういうとき、どうするんですか?」
堀江「まず上の人が居づらくなりますね。空気を察して居づらいなってなって、海外の現地法人立ち上げに行ってもらうとかなりますね」
動画はこちら。
優秀な人材を獲得するのは言うまでもなく重要と思われがちだが、「小さな会社の場合は無理」と常識をばっさり切り捨てたホリエモン。確かにその通りだ。
ちなみにホリエモンにはオン・ザ・エッヂ時代に創業メンバーと会社を大きくするべきかどうかで揉めた過去がある。
ホリエモンは上場して売上高を増やしていくべきだと主張したが、創業メンバーは顧客を大事にしてこじんまりとやっていきたいと真っ向から反対したのだ。
結局ホリエモンは上昇志向がなく、いつまでたってもスキルを上げない創業メンバーを全員切り捨てて途中から入社したメンバーと上場した。今回発せられた「会社の成長についていけない人」という発言の背景にはこのような苦い経験があるのだ。
さて、優秀な人材獲得を諦めた経営者としてできることは、バカでもできる完璧なマニュアルと仕組みをつくることではないだろうか。
例えばサイゼリアの厨房はバイトが包丁すら握らなくても調理ができる仕組みになっている。こうして簡単なビジネスモデルをつくりあげた後は徐々に人材と仕事の質をあげていけばいい。