庭に現れた野良猫のテディ、飼い猫になるまでの話
netgeek 2020年4月27日
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カナダ・モントリオールに住むステファニーさんは動物保護活動に参加しており、裏庭に猫のためのシェルターを設置している。
家のない猫が現れた。
季節は冬になり気温が下がり始めた頃、ある一匹の猫がシェルターに姿を見せた。ちょうど居心地の良い場所を見つけ、寒さを凌ごうとしたのだろう。
ステファニーさんはシェルター前に毎日ご飯を置き、同時に迷子になった猫がいないか調べた。どうやら純粋な野良猫らしい。
猫はステファニーさんがご飯をくれる優しい人だと理解したらしく、徐々に距離を詰めてきた。ご飯の時間には先回りしてポーチで待つようになった。
寒さが本格化してきた頃、もうそろそろ家の中に入れてあげないと可哀想という気がしてきた。ドアを大きく開けっ放しにして自由に出入りできるようにした。これで入ってきてくれるだろうか…。
猫ははじめの数分は周囲をうろうろし、ついに恐る恐る入ってきた。
ステファニーはすでに家の中で別の猫を飼っていたので違う部屋になるよう工夫した。こうしたほうがまずはリラックスできるだろう。
翌日、猫は喉をゴロゴロ鳴らした。性格はシャイであまり内向的。それでも愛情を求めているようだった。
地域の保護団体であるChatons Orphelins Montréalは事情を知って助けを申し出た。猫にはテディという名前がつけられ、医療ケアを受けた。ノミ、寄生虫など健康上の問題は見つかったが、いずれも治療できるものだった。
3年が経ってもテディの心は子猫のままだった。人間に構ってほしくて「にゃー」と鳴いて目を見つめてくる。
「路上での厳しい生活の後、欲したものは愛でした」
無事保護された野良猫はこうして平和な飼い猫となった。庭に猫用シェルターを設置すると運命の出会いがあるかもしれない。