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警戒心の強い猫は犬と仲良くなって心を開いた

netgeek 2020年4月7日
 

昨年、猫のショーティーはロサンゼルスのサービスセンターに運ばれてきた。シェルターでは縮こまり、寂しそうにしていたが、時間が経つにつれて少しづつ慣れてきたようで、スタッフの足をなめたりするようになった。

タキシード模様の落ち着いた猫。

動物保護団体Best Friends Animal Society in Mission Hillsのスタッフであるミシェル・ラ・パルムさんは語る。

「紳士的な性格で、愛を受けると愛を返すのです」

新しい生活に慣れ始めた頃、急に体調が悪くなり獣医に診てもらうことになったことがあった。他の猫から輸血も受けて治療し、体調はなんとか安定した。

回復してからは里親募集のフロアに移り、新しい家探しを始めた。

ミシェル・ラ・パルム「ストレスでまた体調が悪くなるのではないかと心配でした。早く運命の人が来て、ショーティーが特別な子なのだと気づいてほしかったです」

12月初旬、ボランティアスタッフのマミー・マックスウェルさんはショーティーが助けを必要としていることを知り、一時的に家で預かることにした。そのほうがストレスが少なくて済むだろう。

ショーティーは家に来てから数日間は警戒しており、ソファの下かクローゼットに入ったまま出てこなくなった。ご飯を食べるときだけ出てくるのだが、すぐに戻ってしまう。

同居している家族とのコミュニケーションも拒否し、1週間は警戒状態が続いた。

ある日、ショーティーが勇気を出してリビングに遠足に出かけたとき、そこに一匹の犬、ターナーがいることを知った。

どうやら自分より先にこの家に住んでいたらしい。驚いたことにショーティーは犬の横でごろんと体を休め、自分は警戒していないのだとアピールした。

なぜか犬のことが気に入ったらしく、友達になろうとしているのだ。

ターナーは落ち着いた性格で、ショーティーと相性が良いようだった。

「ショーティーは毎日、ターナーと一緒に寝たがるようになりました。散歩から帰ってくると玄関でショーティーが待っており、ターナーに体をこすりつけるのです」

ターナーの振る舞いを見て学習したのか、家族のことも信頼したようだった。

「雨が降っている日、ターナーがクローゼットの中で寝ていたときはショーティーは家中を探し回っていました」

「隣にいるだけでは満足せず、どこからしら接触しておきたいようです」

もともとは一時預かりの予定だったが、これはもうこの場所が永遠の家なのかもしれない。そう考え直して正式な里親となることを決めた。

猫と犬がこんなに仲良くなるなんて…。偶然の出会いがショーティーの人生を変えた。

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