【オーストラリア森林火災】2200kgの食料を空からプレゼントする作戦
netgeek 2020年1月14日
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オーストラリアを襲った大規模な森林火災に対し、人々は復活策を考えている。まずはなんとか生き延びた動物たちに食料を提供しないと…。でもどうやって?
かつて森だった場所は焼け野原で食べ物がない。
カンガルーたちはどうしたらいいか分からず戸惑っているように見える。家も食料もなくなって絶望の真っ只中にある中、人間たちができることはなんだろうか。
しばらく思案した後、New South Wales National ParksとWildlife Serviceの主導により作戦が実行されることになった。目的は有袋類に食べ物を届けることで、最も要領よく配布したい。
最終的に2,200kgの野菜を空から落とすことにした。森に向けて食べ物を落とすとは、なんともイノベーティブなやり方ではないか。
New South Wales Environment Ministerのマット・キーン氏によると現地では特にワラビーが苦境に陥っているのだという。
飛行機に食料を詰め込む。
ヘリも協力。大量のにんじんだ。
座席にセット。
地元民のスティーブさんはこう語る。
「カンガルーの島で育ったのに今では大部分が灰になってしまいました」
しかし一部では生態の復活について楽観的な見方もある。地道に活動すれば野生動物たちは強い生命力を発揮するだろう。
目的地を定めてにんじんを落とす。頭にぶつかっても大丈夫だろうか?
出典:https://twitter.com/Matt_KeanMP/status/1215900857436270592
地上ではにんじんを食べる動物たちの姿が撮影された。
よかった。作戦はうまくいったようだ。
自然災害の前で人間の力はあまりにも無力。だが、それでもできることはある。食料を空からばらまく作戦はこうして無事成功したのであった。