1994年の新聞、熱中症が「変死」と表現されている
netgeek 2018年8月7日
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「私が生まれた日(1994年8月5日)の新聞を父親が取っておいてくれていた」。そんな言葉とともにアップされた新聞に驚くべき表現が掲載されている。
「猛暑で変死」
24年前のものなのにまだ綺麗な毎日新聞。保存状態がよかったのか日焼けもしておらず、文字もくっきりと読み取ることができる。
注目すべきは見出し。この頃は暑さで死ぬというメカニズムが解明されておらず、変死と表現されていたようだ。
さらにグラフ近くにも複数「変死者数」という文字が確認できる。
出典:https://twitter.com/magic_mackee/status/1025736969408507904
大雑把に変死と表現するよりも、やはり今のように「熱中症」と表現したほうが予防意識が高まるように思える。病気になる理由があるのだから、分かりやすいネーミングで事前の対策を呼びかけることは重要だろう。
ただし、この頃から「日射病」「熱射病」という表現はあったとのこと。前者は日光が原因で、後者は暑さが原因でなるもの。現在はこれら2つが一括りに「熱中症」と表現されている。
少し前、netgeekでは熱中症で倒れる選手に対して根性論をぶつける高校野球関係者に苦言を呈したことがあった。
参考:監督&高野連理事「熱中症で倒れるな!(怒)」← こいつらダメだわ!早く追放しないと
このような人たちは昔は熱中症という病気がなかったがゆえに知識が不足しており、正しい認識ができていないのではないだろうか?暑さで変死したという事例は聞いたことがあってもそれはあくまで超レアケースの「変死」なので自分には関係ないこと。まさか今の熱中症が昔の変死と同じものだとは思いもしないだろう。