「iPS細胞の研究費返還を求める」助教の処分だけで十分という声も…
netgeek 2018年1月25日
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「研究費返還」という研究所にとっては痛い処分。
きちんと定められたルールに則って職務を遂行する林芳正文部科学大臣。しかし今回ばかりは「助教の処分だけにすべき」という声が多数聞かれる。
出典:https://twitter.com/surumegesogeso/status/955951635078946817
日進月歩の研究の世界において、iPS細胞の研究を少しでも妨げる行為は日本の多大な損失につながりかねない。ただでさえ海外に比べて研究費が不足しているのだから、今回の部下の不正と研究予算とは切り離して考えるべきではないか。
今回は是非とも特例として、あるいはルールの見直しを図り、国益に繋がるようにしてもらいたい。
問題を起こした山水康平助教は今後、研究者として生きていくのは難しくなるだろう。処分としてはそれで十分だというふうにも思える。
世論は山中伸弥教授を応援する声が大きい。マスコミがセンセーショナルに辞職を煽るのとは対照的だ。
iPS細胞には多大な期待も集まっている。論文不正があったとはいえ、iPS細胞がもつメリットが物凄い可能性を秘めていることは確かなわけで、日本としては研究を支援し続けるべきだろう。
悲惨なのは山中伸弥所長が以前より辛い現状を語っていることだ。
▼「スタッフは9割以上が非正規雇用」
参考:iPS細胞研究基金
▼山中伸弥所長はスタッフの頑張りがあってこそ成果が生まれると話す。
▼「仕事の半分が寄付集めの活動」
ここまで予算的に苦しい状況なのにすでに使ってしまった経費を返還するとなると研究に支障が出る恐れも…。マスコミ陣の追及に対し山中教授は「非常に責任を感じている。辞職の可能性もある」と発言しており、多くの人が「貴重な人材が海外に流出してしまうかもしれない」と危惧している。
政府にはなんとか対応の見直しをお願いしたい。
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