バイラルメディアはゴミじゃないと言っていたSpotlight、新R25にネームロンダリングしてゴミ処分
netgeek 2017年5月11日
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突然の発表は世間を驚かせた。
『Spotlight』ブランド統合のお知らせ
いつもご利用いただきありがとうございます。 この度『Spotlight』は『R25』とブランド統合し『新R25』として生まれ変わることになりました。 つきましては、2017年6月12日(月)をもって『Spotlight』の記事の更新を停止しいたします。
(中略)
新しく生まれ変わる『新R25』は、成長意欲の高いビジネスパーソンをターゲットとした “世の中のいま”がわかるニュース解説メディアです。
2017年6月12日(月)『Spotlight』記事更新の停止
2017年6月中旬より順次対応
DeNAのWelq問題が炎上して以降、同じ上場企業であるサイバーエージェントは大丈夫かと懸念する声が多数あがっていた。メディア事業としてSpotlightやby.Sを運営する中で問題を指摘されたことは数多く、依然として権利関係の問題は山積みだった。
藤田晋社長は株主総会にて「夏頃に健全化していた」と自信がある素振りを見せる。DeNAがMERYも含めて全サイトを一気に閉鎖させる一方でサイバーエージェントはメディア事業を続けていた。
しかし、やはり火種はくすぶっていた。Welq問題の後も「特にSpotlightには権利侵害に看過できないところがある」と批判の声が高まっていたのだ。噂ではすでに弁護士と組み、訴訟を準備している者もいると言われていた。
そのような中で発表されたR25との統合。いまいちピンとこない合併話には裏があるに違いない。
サイバーエージェントは統合の意図について、次のように説明している。
当社では、若手ビジネスマン層をターゲットにしたフリーマガジン「R25」や、30オトコの本音に向き合う会社員人生探究メディア「web R25」を運営してきた株式会社Media Shakersの発行済み株式の全株式を2017年5月1日に譲り受けており、同社が培ってきたコンテンツ制作のノウハウと、当社が「Ameba」や「Spotlight」をはじめとしたWebメディアの運営で培ったノウハウを活用することで、新会社にて「新R25」を提供してまいります。
シナジーもなく、ターゲットも異なるメディアが統合して意味はあるのだろうか?統合と言えば聞こえはいいが、これは実質的なSpotlightのサービス終了だ。事実、Spotlightのライターには契約打ち切りの連絡が届いている。
▼ライターを募集していたときの様子。誰でも登録して記事を執筆・公開することができた。
新R25では編集部直下でプロが記事を書くので素人ライターはいらないということだ。用済みになったら切り捨てられるライターはなんと便利なことか。そもそもサイバーエージェントは「自社はプラットフォームである」とし、権利侵害の責任は各ライターに押し付けていた。
権利侵害があればライターの個人情報を開示するので後は訴訟でも何でもご自由に。サイバーエージェントは関知しないということだ。だがこのようなやり方が長続きするはずはなかった。
Spotlightの火種はずっとくすぶり続けていたのだ。
参考:サイバーエージェントのバイラルメディアSpotlightが2ちゃんまとめアルファルファモザイクの記事を丸パクリ
参考:【衝撃】サイバーエージェント運営の「Spotlight」がnetgeekの記事をパクリまくっている事実!!!
参考:【炎上】サイバーエージェントのバイラルメディアSpotlightが悪質パクツイBOT「女子力ありません」を紹介して祭りに
サイバーエージェントとしては現在はAbemaTVに注力しており、メディア事業の中で大きなリスクを抱えるSpotlightは邪魔な存在になったのかもしれない。
株式会社新R25は資本金4,000万円、高橋佑介代表、2017年5月1日設立、渋谷区道玄坂一丁目12番1号。一度は閉鎖されたR25を復活させるべくサイバーエージェント100%資本で再び始動し始める。
Spotlightの渡邉将基編集長はバイラルメディアはゴミじゃないと主張していた。
Spotlightという名義がなくなる今、何を思うか。日本語すら怪しいド素人ライターに適当な記事を書かせ、小銭を渡す仕組み。Spotlightはただ金儲けがしたいという思いが先行しており、コンテンツに対する愛が全く感じられなかった。
率直に言えばSpotlightは閉鎖、新R25はサービス開始。全く異なる2つの話をなぜ繋げて「ブランド統合」と発表したのか理解に苦しむ。
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