子供がはじめに「愛」を学ぶ日本、次に待ち構えるのは「飢え」だ
netgeek 2017年3月31日
|
皇學館大学が展開している広告キャッチコピーが話題になっている。多数の保育士、学校教員を送り出した皇學館大学がうまく先生の良さをPRする広告だ。
これはちょっと感動的。なかなかいい広告だ。
出典:https://twitter.com/Cotswolds28/status/847070761718202368
しかしながらこの広告は別の意味で現在話題になっている。確かに子どもが最初に学ぶのは「愛」だが、その次に待ち構えるは「飢え」。そして飢えを解決すると「おかき」が食べられるが、その次にはまた「苦」が待っている。
紆余曲折を経て最後は「をん(恩)」。日本人らしい心構えで綺麗に締めくくれるという意味では秀逸かもしれない。
英語ならこうはいかない。言語が発達した日本語だからこそ少ない音節で複雑な意味を操ることができるのだ。
日本語といえばつい先日、こんなツイートが注目を集めていた。
電車内で
「すいません」(そこのあなた、忘れ物しましたよ)
「すいません」(ああ、これはご親切に。ありがとうございました)
「すいません」(いえいえどういたしまして。いきなりお呼び止めして失礼しました)
という高度な圧縮言語による会話が交わされている
状況を理解し同じ言葉だけでここまで意思疎通ができるのは凄い。日本人なら当たり前のようにしている会話は日本語勉強中の外国人にとっては非常に難解だと言われることがある。
上記の例でいえば「すいません」の意味を状況にあわせて複数通り覚えなければいけない。さらに単に言語を丸暗記するだけでなく、日本人特有の謙虚さまで理解する必要がある。
日本人は交通事故に遭ったときに自分が悪くなくても反射的に「すいません。大丈夫ですか?」と言ってしまう。
外国では謝ってしまうと非を認めたことになるので絶対に発せられない言葉だ。何も悪いことはしていないのに「すいません」。日本が抱える文化は非常に興味深い。
おまけ。
ラーメンズの名作「あいうえお」。3:08から一気に伏線を回収する本編が始まる。