「東京オリンピックのメダルは金属リサイクルでつくるのでPCや携帯電話ください」→詐欺リンピックだと炎上
netgeek 2017年1月10日
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批判が殺到したのはこちらの呼びかけ。
東京2020オリンピック・パラリンピックでは、不要となったパソコンや携帯電話等の金属をリサイクルして、メダルを製作することを計画しています。年末大掃除等で見つけた携帯電話等は、捨てずに取っておいてください。詳細は後日お知らせします。都民の皆さんのご協力をお願いいたします。
— 東京都環境局【公式】 (@tochokankyo) December 28, 2016
メダルをリサイクルでつくるため、その素材を寄付してほしいと呼びかける内容だ。一見、何の問題もなさそうな話だが、リサイクルに知見がある人からすればこれはおかしな話なのだという。意見を集約すると以下の通り。
・既存のリサイクルシステムがあるのにそれをすっ飛ばすのはおかしい
・リサイクル業者から買えばいいのに直接寄付を求めるのは素材代を浮かせたいという思惑があるから
・ノウハウがない都がやっても失敗する
・国民からタダで集めようという根性が卑しい
・利権とコネだらけとバレたので信用できない
・予算があるはず
・戦時中かと思った
・ちょろまかされそう
・オリンピック組織委員会の悪事は忘れない
2020東京オリンピックをめぐっては佐野研二郎氏のエンブレム盗作騒動や組織委員会の不正、電通の賄賂問題が話題になった。そのような過去を精算しないままに寄付を呼びかけても信用されないというのは理解できる。
▼リサクルで試作された金メダル。銀でつくり、表面に金の加工を施している。
▼一方で一部地域では昔からこのようなリサイクルボックスが設置されている。
▼「ニッポンのお役に立ちたい」と戦時中のようなキャッチフレーズ。作り手による一種の洗脳のような気がしてしまう。
冒頭の呼びかけから2週間経つ今も東京都環境局は未だに詳細を発表しておらず、きちんとしたリサイクルなのか、インチキなリサイクルなのか確認する術がないため混乱状態が続いている。
例えばペットボトルのキャップリサイクルは550円のコストをかけて60円が寄付される仕組み。
小学校でよくやらされたキャップ集めはリサイクルの意識を植え付けるという目的でやるのなら意味があるのかもしれないが、エコとは程遠いということを知っておきたい。こんな回りくどいことをするならはじめから60円を寄付すればいいだけの話なのだ。
雲行きが怪しい東京オリンピック。果たして成功するだろうか?
海外ではオリンピック開催費用で大幅な赤字が出てしまったという国も少なくない。その原因は突き詰めれば利権や談合、どんぶり勘定の運営体制にあると推察される。
リサイクルでつくるメダル、詐欺リンピックではないことを祈りたい。
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