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有能経営者「残業が必要になる仕事は断っています」

netgeek 2016年12月21日
 

中里スプリング製作所の中里良一社長(64)の斬新な経営手法が高く評価されている。残業ゼロを実現したシンプルな解決法は圧巻。

群馬県にある中里スプリング(資本金3,000万円)は従業員20名でバネをつくっている会社。ある日から残業ゼロを目標にした。

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出典:https://twitter.com/CybershotTad/status/810417715265605632

残業をゼロにするまでの経緯と起きたことまとめ

40年前、父親が創業した会社に中里良一氏(立正大学卒業)が入社

毎日2時間の残業が当たり前だった

中里良一氏が毎日5時上がりの残業ゼロを提案

「納期が守れない」「お客様の要望に答えられなくなる」などと反対意見が続出

でも実際にやってみると仕事はうまくまわった

嫌な取引先との契約は切って要領重視に

営業のときには相手のニーズが(1)納期の早さ(2)価格(3)品質、どれにあるかを見極めて条件が合う場合だけ契約する

中里良一社長は製造業の奇妙な風習として、2~3%のコストカットには必死になるくせに従業員の割増残業代には無頓着ということを指摘する。仕事の引き受け方を変えてから中里スプリングにはお金面でも気持ち面でも余裕が生まれ、社長は従業員の基本給を残業1時間分アップしてあげた。

日本はどうしてこうも残業地獄なのか?株式会社セブンコードの濱野秀昭社長はその心理を力説する。

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額に汗して働くことが正しいという価値観…。しかし、一方で消費者が求めていないことまで過剰にサービスしすぎて労働者が消耗しているのではないかという指摘もある。例えばコンビニの24時間経営はその代表例だろう。

特にコンビニのフランチャイズオーナーは深夜営業の呪縛から解放されればどれだけ楽になることか。濃い密度で働ける時間帯だけ働くという選択肢があってもいい気がする。

ここで思い出したいのが厚切りジェイソンの指摘だ。

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参考:厚切りジェイソン「仕事を効率悪くやる人にご褒美をあげる残業制度がある限り日本企業はグローバルで勝てない」←正論すぎると話題に

アメリカで生まれ育った厚切りジェイソンは日本の残業制度は仕事が遅い人にご褒美をあげる変なシステムだと指摘した。労働時間と生産性が比例する時代ではそれもうまくいったかもしれないが、今は知的生産の時代。必ずしも長時間働くことが成果に繋がるとは限らない。

残業ゼロという縛りを自ら設けて豊かな会社をつくりだした中里スプリングの中里良一社長は素晴らしく有能。大した付加価値も生まない利幅の薄い仕事を必死にやらせているブラック企業の経営者は見習うべきだ。

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