社畜ジャパンが見習うべきドイツの素晴らしい3つのルール
netgeek 2016年11月3日
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日本が見習うべきドイツのルールを紹介したい。
(1)休暇中の社員に電話・メールするのは違法。法律で接触することすら禁じられている。
(2)仕事が終わって帰った社員にメールを送ってはいけない(例えばメルセデス社ではシステムでメールを送れないようにしてある。社員はメールに返信しなくてもいいと明記されている)。
(3)上司は部下のプライベートに関与してはいけない。オフィスを出たらプライベートなので連絡も接触も禁止。
日本では当たり前のように行われていることがドイツでは明確に禁じられており、社員が働きやすい環境が整えられている。ここまでルールを厳格化すればいざというときに割を食うのは社員ではなく、会社になる。そうすると会社は制限された状態でどのように社員を働かせれば効率良く結果を出せるか知恵を絞るようになる。
ただひたすら奴隷のように社員を使い、効率の悪い仕事をしている日本とは大違い。日本は世界的にみて労働時間が長いのに生産性では下位に位置する。B29に竹槍で挑んでいたときの精神論が未だにまかり通っているのだ。
労働時間と生産性が比例する時代はとっくに終わった。
従来の農業社会や工業社会では熱心に長時間働くことが高い生産性に直結した。だが、現在の知的生産時代は必ずしも労働時間と生産性が比例するわけではない。「ジャパン・アズ・ナンバーワン」「勤勉」などと世界からお手本とされた日本人の働き方は今や全否定の対象になりつつある。
日本は今や労働後進国。会社を牛耳っている老害を追い出さないと悪しき慣習をなくすことはできない。
こちらはイタリアの労働環境。
イタリアの有給休暇はなんと年合計8週間(2ヶ月)もあり、翌年に繰り越すこともできる。もしもイタリア人が日本に働きに来たらすぐに脱出を図るだろう。わざわざ好んで奴隷になる人はいない。我々日本人は海外からみれば一種の洗脳状態にあるのかもしれない。
WHOの健康の定義をみてみよう。
恐ろしいまでに正論が書かれている。仕事・家庭に不満がなく、精神的・肉体的に問題がないことを健康という。世界的にはこれが健康の基準だ。ここで改めて言及しておこう。日本以外の国にはもともと過労死という言葉はなかった。その概念すらなかったのだ。
最低賃金932円を呼びかける横で850円の清掃スタッフの求人広告。
撮影した場所は東京。最低賃金932円は東京のルールであり、清掃スタッフは千葉県の募集なのであくまで法的な問題はないが、それにしてもこれは奇妙な現実だ。千葉県の最低賃金は842円。千葉県で働くことと東京で働くことにそんなに違いがあるものだろうか?
宮崎県に至っては最低賃金は714円まで下がる。
日本は何かがおかしい。ドイツは生きるために仕事をしているのに対し、日本は仕事をするために生きている状態になっている。人生を十分に楽しむほどの休みはなく、自宅と会社の往復が40年間続く。日本政府にはもっと労働者の権利を守るための法律を整え、厳格化してもらいたい。
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