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【炎上】臨時職員の伊藤正裕くん、格闘ゲームの世界大会で優勝したと嘘をついて新聞に掲載される

netgeek 2016年9月27日
 

群馬県太田市臨時職員の伊藤正裕さん(23)がついた盛大な嘘が新聞を巻き込んで大変な騒ぎを引き起こしている。伊藤正裕さんはそもそも開かれもしていない格闘ゲームの大会で優勝して300万円を獲得した(後にシード権を選んだ)と大ぼらを吹いていた。

朝日新聞と群馬県の上毛新聞が騙された!

▼まずは朝日新聞の記事。「ギルティギア」で優勝したと確かに書かれており、写真も掲載されている。

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パリで20、21日に開かれた国際的なゲーム大会の格闘技ゲーム部門で、群馬県太田市飯田町、同市臨時職員伊藤正裕さん(23)が優勝した。26日、同市役所で戦績を報告した。プレーしたのは10万人以上の愛好家がいる対戦型格闘ゲーム「ギルティギア」で、世界から集まった約100人が参加した。

伊藤さんはオンライン・トーナメントなどで実力が認められ、招待されていた。優勝者は約300万円の賞金か、次の大会のシード権を選ぶことができ、伊藤さんはシード権を取った。

http://www.asahi.com/articles/ASJ9V5JK0J9VUHNB00Q.html

▼続いて上毛新聞。詳細なプロフィールが書かれている。口を大きく開けた写真は秀逸。

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伊藤さんは館林高卒。駿河台大(埼玉県)に進学後、格闘ゲームを本格的に始めた。当時は平均で1日4~6時間は没頭したという。国内のゲームセンター主催の大会だけでなく、米・ロサンゼルスや欧州に遠征し、好成績を収めた。これまでの実績が評価され、主催者側から同フェストに招待された。

昨年4月から市臨時職員として商業観光課で働いている。市内のゲームセンターを拠点にした時期があったが、最近は自宅で1日1時間ほど練習している。「強くなるには実践あるのみ。いっぱいやって研究するしかない」と話す。「ゲームはあくまでも趣味」で、今の目標は臨時ではない公務員になることという。

http://www.jomo-news.co.jp/ns/7714749040911030/news.html

▼上毛新聞(紙媒体)

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さて、この賞金300万円がかかったゲーム大会については初っ端からゲームマニアの間で「聞いたことがない」「検索しても出てこない」「そんな大会あったっけ?」とざわめきが広がる。確かにゲームの世界大会は開かれているものの、時期が違うし、ギルティギアで賞金300万円も貰えることはまずないというのだ。

日本のみならず海外にもざわめきは広まる。

▼「伊藤とかいう日本の野郎がフランスで優勝したって嘘つきやがった。ニュース記事になってる!うわあ…」

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▼「さらにひどいことに賞金3万ドルを諦めて次の大会のシード権を選んだとかほざいてる」

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▼前回のギルティギアの優勝者でゲーマー界で有名なAlioune(アリューン)。「おい俺、優勝したのにどこで賞金3万ドル貰えるんだ?」

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ただこの時点ではもしかするとあまり有名ではない大会がひっそりと開かれていたのかもしれないという可能性もあった。賞金300万円といえばかなりの大金だが、億万長者の金持ちが趣味で開いただけかもしれない。

だが、netgeek編集部は伊藤正裕さんのFacebookを調べ、決定的な嘘を見破ることができた。

▼9/21に世界を取ると宣言し、22日に優勝したと報告している。

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▼その前、20日にはフランス周辺を旅行している写真をアップしている。

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▼美味しそうなフランクフルト。コメント欄では「フランス楽しんできてください」というメッセージが。

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▼19日にはドイツにいたようだ。

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▼そしてこちらの写真が決定的な嘘。レストランで食事したふうにFacebookに投稿し、優雅な生活を自慢しているが…。

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▼画像を調べたところ2014年に本件とは無関係な人の個人ブログに投稿された写真ということが分かった。

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なお、他の画像についてもGoogle画像検索で調べると全て個人ブログから盗用していることが分かった。伊藤正裕さんが撮った写真は1枚もないので本当はずっと日本にいたに違いない。

おそらく伊藤正裕さんは職場や周囲の友人に「100人しか参加できない海外の世界大会に選ばれた」などと嘘をついてしまい、休みをとって海外に行っているように偽装工作を図った。そしてプライドが高いものだから「優勝した」とさらに嘘を重ねて新聞に掲載されるという引き返せないところまできてしまったのだ。

▼ギルティギアのプレイ画面。

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少しの嘘が大きな嘘に変わって盛大にばれてしまうというのはどこかで聞いた話だ。ワイドショーを賑わせたあの人もあの人もはじめは小さな嘘だった。そのうち「世界大会はありまぁす!」とでもいい始めやしないだろうか。伊藤正裕さんが本当に大会に参加したというのならまずは海外に行った証拠を見せてほしい。ギルティギアというかあんたがギルティだ伊藤正裕。

【追記】

(1)朝日新聞が記事を削除した。事実誤認があったと認めたということだ。また、伊藤正裕さんのプロフィール画像はある女性がフランスに行った際に撮影し、旅行サイト「4travel」の記事執筆に使ったものと判明した。こちらも伊藤正裕さんがフランスに行った偽装工作としてパクったのが確定。

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(2)上毛新聞が、大会に出場したという情報は事実無根だったとして記事を削除した。朝日新聞のサイレント削除とは違い、最新の正確な情報を伝えたうえで謝っているところが誠実だ。

27日に掲載された「仏で格闘ゲーム世界大会」の記事で、太田市臨時職員の男性(23)が渡仏して大会に出場した事実はなく、格闘ゲーム部門で優勝したとする報道は事実無根だったことが分かりました。読者の皆さまに深くおわび申し上げます。このため掲載記事を削除致しました。

http://www.jomo-news.co.jp/ns/7714749040911030/news.html

(3)一連の騒動がフランスのニュースに取り上げられた。かなりの大事になっている。

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続き→【格闘ゲーム架空優勝事件】わざわざ優勝報告の記者会見まで開いて嘘をついた理由が明らかに

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