日本進出が決まった世界最強のバイラルメディア「BuzzFeed」とは一体何者なのか?
netgeek 2014年4月6日
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このバイラルメディアの台頭を後押ししたのが、SNSの普及だろう。面白い記事が大量拡散されるようになり、PV(ページビュー)を急成長させることが可能になった。
中でもBuzzFeed(バズフィード)は今や月間ユニークユーザー1.3億人を超えて、世界最大手のバイラルメディアにまで成り上がった。すでに日本進出も決まったという。
BuzzFeed
http://www.buzzfeed.com/
しかし、現在は英語版しかないBuzzFeedは、検索しても得られる情報が乏しく、サイトを見ても英語だらけで日本人には分かりにくい。
そこでnetgeek編集部では、BuzzFeedの運営者情報から更新スタイル、情報の仕入元まで徹底リサーチを行った。
BuzzFeedとは
BuzzFeeは2006年にハフィントンポストの共同創業者らによって開始されたニュースサイトだ。サイトにある「about」をみてみよう。
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BuzzFeeはソーシャルニュースとエンターテイメントの会社です。BuzzFeeはソーシャルとコンテンツに根ざしたオンライン広告を再定義します。シェアされやすい砕けたニュースやオリジナルレポート、ビデオを提供します。
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従来のニュースサイトよりもエンタメよりで、twitterやfacebookで拡散されやすい面白い記事を狙って取り上げるところに特徴があるようだ。また、広告収入は純粋な広告枠で儲けるというよりも、企業からお金を貰って宣伝記事を書くことでマネタイズしている。
海外では今やオバマ大統領や多くのTV番組で話題にされるほど注目を集めている。
スタッフ
Jobsというメニューを見てみると、多くの職種に渡って募集がかけられている。勤務地はニューヨークからロサンゼルス、イギリス、ドイツ、オーストラリアまで多岐に渡っている。相当勢力を拡大しているようだ。そのうち日本も追加されることだろう。
募集職種は次の通り。
・ビジネスオペレーション
・クリエイティブサービス
・データサイエンス
・編集
・エンジニア
・マーケティング
・プロダクト
・セールス
・ビデオ
これだけ多くの職種から1つのニュースサイトを成り立たせているのだ。データサイエンスは統計的手法で人気記事などを分析するのだろうか。けっこうハイレベルなことをしているように感じられる。
同じようなオンラインメディア「GIGAZINE」がスタッフ数名で取材から編集、広告管理まで幅広く仕事をしているのとは対照的に完全に分業制で専門的な仕事をしているようだ。
脅威の1日95更新
ここまでbuzzfeedが急成長を遂げられた秘訣はそのあまりにも多すぎる更新数にある。netgeek編集部が数えたところ、4/5は95記事も投稿しており、15分に1記事更新している計算になる。こうして記事を書いている間にも次々と更新されていく様子はまさに圧巻。
netgeekがアリだとしたら、buzzfeedはゾウ。秘かに対抗心を燃やしていたnetgeek編集長はどうあがいても敵わないと確信してしまった。
さて、これだけ更新するとネタがなくならないとかと心配になるが、Reddit, Imgur, Pinterest, Tumblrなどの多くのユーザーが集まる場所をネタ元にしているため、ほぼ無限にネタがあるようだ。
buzzfeedが日本に進出したら、2ちゃんねるやヤフー掲示板あたりを情報元にして更新していくかもしれない。巨大メディアの到来に既存の日本メディアは戦々恐々としている。
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