ジャーナリスト寺澤有「鳥越俊太郎から『記事にしたらこの業界では生きていけないぞ』と言われた」 送りつけられた警告書を暴露公開
netgeek 2016年7月21日
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暴露が行われたのは7/20のこと。内容は鳥越俊太郎氏がフライデーの記事をもみ消そうとしたというものだ。
以前、私が『フライデー』に鳥越俊太郎氏のスキャンダル記事を書いたとき、鳥越氏は「警告書」を送りつけてきて、「肖像権侵害」などとして記事の公表を阻止しようとしました。このときの鳥越氏の代理人も藤田謹也弁護士でした。 pic.twitter.com/b6fFaIut3I
— 寺澤有 (@Yu_TERASAWA) 2016年7月20日
▼投稿に添付されていた画像(1枚目)。圧力に負けずに公開されたフライデーの記事。
▼2枚目。「警告人 鳥越俊太郎」
▼3枚目。代理人として藤田謹也弁護士の名前が記されている。平成12年、つまり2000年の文書だ。
フライデーの記事をざっと紹介すると、以下の流れ。
(1)元毎日新聞記者の鳥越俊太郎氏が司会を務める「ザ・スクープ(テレビ朝日)」、警察が推し進めた盗聴法とNシステムで国民のプライバシーが侵害されると報道
(2)同番組スタッフの山路徹氏が警察に尾行され、それに気づいた山路氏はビデオカメラで撮影した
(3)ザ・スクープで放送しようという話になったが、なぜかテレビ朝日上層部から待ったがかかった
(4)寺澤有氏は鳥越俊太郎氏に直接理由を尋ねたところ、「上層部が警察と取引したんだよ」という驚きの答えが返ってきた。そんな黒い取引があったとは…。
(5)鳥越氏は必ず放送すると断言していた。ジャーナリストとして当然であろう
(6)だが、3ヶ月経っても放送されない。しびれを切らした寺澤有氏は自分が報じようとテレビ朝日の関係者に取材を開始。
(7)そんな中、鳥越氏から突然電話がかかってきた「あれは俺がやると言っただろ。それから俺が雑談で話したことは記事には書けないからな。そういうやり方をしたらこの業界では生きていけないぞ」ときつい物言いをされた
要するに寺澤有氏は真実を伝えるべきジャーナリストとして、警察、テレビ朝日、鳥越氏がやったことについて知っていることを全て記事に書いたのだ。仲間である鳥越氏の言動まで記したのはさすがといったところ。そして鳥越氏は弁護士を雇って自分の写真が掲載されるのは肖像権の侵害だと警告して掲載を阻止しようとした。
寺澤有氏は中央大学法学部出身で、在学中からジャーナリストとしての活動を始めた人物。
▼「国境なき記者団」が発表した「世界の情報ヒーロー100人」では日本人でただ一人ランクインした。受賞理由としては、警察の不祥事の追及、記者クラブ批判などが高く評価された。
▼受賞会見の様子。
その後の寺澤有氏の投稿。
『週刊文春』に対する抗議文で藤田謹也弁護士と一緒に鳥越俊太郎氏の代理人となっているのが弘中惇一郎弁護士。弘中弁護士といえば、消費者金融最大手だった武富士の代理人として、吉村洋文弁護士(現大阪市長)らとともにフリーランスらに次々とスラップ(恫喝・嫌がらせ訴訟)をしかけたことで有名。
— 寺澤有 (@Yu_TERASAWA) 2016年7月20日
私は武富士から損害賠償2億円を請求されるスラップ(恫喝・嫌がらせ訴訟)を起こされ(代理人:吉村洋文弁護士ら)、三宅さん @saibankatuhisa は損害賠償1億1000万円を請求されるスラップを起こされました(代理人:弘中惇一郎弁護士ら)。
— 寺澤有 (@Yu_TERASAWA) 2016年7月20日
三宅さんが宿敵の弘中惇一郎弁護士と手を組むことになるとは、「鳥越情勢は複雑怪奇」ですね。 RT @saibankatuhisa 弘中弁護士は手強い。でも小池百合子、あるいは増田が都知事になって安倍政権を勢いづかせると、自民党の改憲草案が実現し…小池/増田を落とせるのはただひとり。
— 寺澤有 (@Yu_TERASAWA) 2016年7月20日
鳥越俊太郎氏はなぜ弁護士を使って警告書を送ってまで寺澤有氏を追い詰めようとしたのだろうか。写真が使われるので肖像権侵害だというのはかなり無茶な言いがかりに思える。フライデーの記事の公開はよほど都合が悪かったのだろう。