「シンデレラのガラスの靴は、なぜ魔法が解けても消えなかったのか?」その答えは300年前にあった!
netgeek 2016年7月24日
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誰もが一度は読んだことのある童話「シンデレラ」。ディズニーで映画化もされており、世界的にポピュラーな物語だ。しかし、皆さんは疑問に思ったことがないだろうか。魔法が解けすべてが消えていくなか、どうしてガラスの靴だけ残ったのかと。
ガラスの靴の謎に対し、Twitterで的確な解説をしている方がいた。どうやら、謎を解くカギは原典の中にあるらしい。
▼秘密の答えは、300年前の「ペロー童話集」の中にあるとのこと。一体どういうことなのだろうか…?
▼フランス語の原文を確認すると、ガラスの靴だけ動詞が「与える」になっていた!
つまり、ボロボロの服は美しいドレスに、台所にあったカボチャは馬車に、魔法の力で「変えられた」わけだ。しかし、シンデレラは靴を履いておらず、変える元がなかったため魔法使いによって「与えられた」。そのように読むこともでき、理にかなっている。
このツイートに対し、岩波文庫版ではきちんと訳されているというリプライもあった。
▼岩波文庫版の「ペロー童話集」
▼確かに「ガラスの靴をサンドリヨンに与えます」と記されている。さすが岩波文庫、翻訳に間違いはない。ちなみにサンドリヨンとはシンデレラのこと。
一方、そもそも靴は「ガラス」で出来ていなかったという説もあるそうだ。
なんと「ガラスの靴」ではなく、「毛皮の靴」が正しいという説があるそうだ。賛否両論あるようだが、いずれにせよ「ガラスの靴」という神秘的なアイテムが物語に深みを与えているのは間違いない。ペローの聞き間違いであったとしても、やはりシンデレラには「ガラスの靴」を履いていてほしい。
さて、今回はTwitterユーザーが「ガラスの靴が消えなかった謎」を解き明かした。過去には「本当は恐ろしいグリム童話」がミリオンセラーとなるなど、童話の裏に隠された謎というものには多くの人が興味を引かれるようだ。ガラスの靴の次に解明される謎は何か、興味が尽きない。
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