【速報】JR東日本が社民党の「公職選挙法・鉄道営業法」の違反に抗議
netgeek 2016年7月6日
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以前の記事1: 【炎上】社民党・増山れな、公職選挙法が禁止する「駅ホームでの演説」を行う
以前の記事2:社民党の福島みずほ、公職選挙法違反を指摘されてダッシュで逃亡
問題になったのは、増山れな氏と、社民党の元党首・現副党首でもある福島みずほ氏がとった行動だ。
増山れな氏は駅のホームで演説活動を行ったうえで自分自身でその動画をアップし(削除済)、福島みずほ氏はたすきをかけてスタッフが看板を背負った状態で駅構内に侵入して電車に乗り、名刺を配ったり有権者に挨拶をしたりしていた。ネット上では、これらが公職選挙法と鉄道営業法に違反しているのではないかと騒ぎになった。
この件についてnetgeek編集部はJR東日本から以下の回答を得た。
netgeek編集部からの質問
(1)増山れな氏と福島みずほ氏が駅構内・電車内で選挙活動を行ったことに対して抗議する予定はあるか。
(2)抗議する場合、どのような点を問題視したか。
JR東日本からの回答
(1)増山れな氏の映像を確認する限り、当社施設内と推測されることから、仮にそのような行為が行われたのであれば、そのような行為はご遠慮いただきたい旨、社民党東京都連に対し連絡をいたしました。
(2)映像等で確認する限り、当社施設内と推測されることから、公職選挙法及び鉄道営業法に違反するような行為は控えていただくようにお願いしています。
これにより抗議はすでに行われたことが判明した。回答では福島みずほ氏の名前は出ていないので、やはり明らかに違反行為だった増山れな氏にのみ言及し、グレーゾーンだった福島みずほ氏の名指しは避けたのかもしれない。
また、「映像で確認すると当社施設内と推測される」と述べておきながら、「仮にそのような行為が行われたのであれば」と譲歩して社民党側に逃げ道をつくってあげているのは優しい対応という印象を受けた。
それでも今回、JR東日本が「公職選挙法及び鉄道営業法に違反する行為は控えるように」と警告したことは何でもありになりがちだった選挙活動に「グレーゾーンまで攻めるな」と釘を刺すという意味で貴重な証言となった。
本来、安全が優先されるはずの駅構内や電車内での選挙活動は一般人の安全を妨げる恐れがあるので、票欲しさに候補者がずかずかと乗り込むのは望ましくない。
タスキをかけて電車に乗るのはルール違反ではないとはいえ、それは良識ある人間なら遠慮すべきではないか。ネット上では「応援している候補者ならともかく、公共の場で実際にこんなの(タスキをかけて電車にのる候補者)に出くわしたら不快感がすごい」と正直な意見を述べる人もいた。
なお、福島みずほ氏はその後、自身のTwitterに「タスキをかけたまま電車に乗ったことは公職選挙法違反ではありませんでした」と投稿したが、名刺を配ったことや増山れな氏の違反については一切言及していない。自分の都合のいい部分にのみ論点を絞って答えたという印象が拭い切れない。
参考:福島みずほ「タスキをかけたまま電車に乗ったのはセーフでしたぁ!総務省に確認しましたぁ!」←論点はそこじゃねーよ(笑)
今回の炎上騒動は誰かに実害が出たという話ではないので、すぐに認識に誤りがあったと正直に謝罪していればここまでの騒ぎにはならなかったはずだ。
それにもかかわらず、増山れな氏はこっそりと投稿を消して証拠隠滅を図ったうえで沈黙しており、福島みずほ氏は不誠実な対応を取った。だからこそJR東日本も抗議の連絡に踏み切ったものと思われる。両者には非を認めて謝罪してほしい。また、社民党はJR東日本から抗議を受け取ったことを公開して正式に謝罪すべきではないか。こんなことをしていては有権者の信頼は得られない。
【追記】コメント欄での疑問にお答えします。
取材はnetgeek編集部ということを明かしたうえで問い合わせ、その後メールで回答を得ました。「官房機密費のおすそ分けで運営されている」という事実はありません。第三者から寄付や出資を受けているなどということもなく、完全に独立したメディアを保っております。
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