BULK HOMME野口卓也「憎んでる両親はXXX億で会社を売却したのでそれを超える。これが起業のモチベーションだ」
netgeek 2016年6月29日
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野口卓也代表は現在27歳。
1989年生まれ、慶應義塾大学環境情報学部中退。19歳のときにITで起業し、紆余曲折を経て男性用化粧品で勝負することにした。BULK HOMMEはすでに多くの人から注目を集め、野口卓也代表は注目の若手起業家となっている。
▼BULK HOMMEの洗顔料、化粧水、乳液。シンプルを極めた洗練されたデザインが美しい。
大手メーカーがしのぎを削る男性用化粧品という一見新規参入が難しそうな事業。競合しないようにニッチに攻めるか、それとも革新的なものを出して一気にシェアを奪うか。その戦略の方向性も高い関心事だ。
さて、そんな野口卓也氏が起業したのは両親を超えるため。かなり特殊な事情があるようだ。
ずっと親が憎かった。ぼくら兄弟は、ろくに親にご飯をつくってもらったことすらなかった。こんなろくでなしより絶対おれのほうがやれる、それがモチベーションです。
— 野口卓也 (@nogutaku) June 29, 2016
親を「ろくでなし」というあたり、話を詳しく聞けば長くなりそうな事情を抱えていることが分かる。突然このような話になったのは、Snapmartの開発責任者であるにもかかわらず突然プロジェクトを外された江藤美帆さんが起業家のモチベーションについて疑問を呈したことがきっかけだった。
参考: 【炎上】Snapmartで起業した江藤美帆さん「メールにアクセスできない。突然プロジェクトから外された」
野口卓也氏は江藤美帆さんの「みんなのモチベーションが何なのか知りたくなった」というつぶやきに答えるかのように自分自身の考えを話していく。起業家は何のために事業を興すのか。お金か、やりがいか、ステータスか、夢か。社内ベンチャーを立ち上げたのにトラブルに見舞われた江藤美帆さんは改めて原点に立ち返って考え始めたという印象を受けた。
そして野口卓也氏は自説の展開を続ける。
ぼくのモチベーションは、親を超える、それだけです。
— 野口卓也 (@nogutaku) June 29, 2016
そういう個人的な動機をぼくはモチベーションと呼んでいて、儲けたいとか、あるいはいいものをつくりたい、やべえブランドをつくりたい、というのは並走している別のレイヤーの欲求。
— 野口卓也 (@nogutaku) June 29, 2016
そりゃ儲けたいとかユーザーが見る場で言うべきではないが、そういう根源的なモチベーションでやってきた僕だからこそ、社員や取引先の幸せと経済的な成功も同時に願えると、そういう意味では自信があります。
— 野口卓也 (@nogutaku) June 29, 2016
起業や起業家を語るときによく使われる言葉として「パッション(情熱)」がある。個々人によって理由はどうあれ、強い動機はパッションに昇華し、他者が真似できない実行力の原動となる。野口卓也氏の場合、それは親を超えることだった。億単位というとてつもない金額を目標に掲げ、挑む。挑戦する。
※親の会社の売却金額については秘密とのこと
そして、江藤美帆さんの一件については率直に「儲からなくてもいいならサラリーマンのままでよかったのでは?」とコメント。
起業家のモチベーションをひとまとめに論じる意味はないと思いますが、儲からなくていいなら社内事業でよかったのでは? https://t.co/aZ4qn1ho0b
— 野口卓也 (@nogutaku) June 29, 2016
自由に思うものをやりたいなら自己資金かメセナ。
— 野口卓也 (@nogutaku) June 29, 2016
これに対して江藤美帆さんも「確かに。社内で事業を興すなどせず、編集長を続けているほうがよかった」と同意していた。Snapmartは起業スキームの段階で少々複雑になっていたので、後からMBOを考えるのではなく、はじめから自己資金ではじめていたほうがよかったのは間違いない。もっとも、今になってから無責任な外野が意見することではないかもしれないが。
新進気鋭の起業家、野口卓也代表は人が真似し得ないパッションを原動力に突き進んでいく。
動機はポジティブでもネガティブでもいい。とにかく絶対に成し遂げたいという思いこそが大事だ。欲望は一つに絞らなくてもいい。金儲けも自己実現も顧客満足も従業員満足も同時に全てを求めることは決して間違いではない。野口卓也代表は世界を目指している。
▼BULK HOMME公式YouTubeチャンネル。利用者にインタビューした動画。
【追記】
「憎んでいた」が正しいです。
— 野口卓也 (@nogutaku) June 29, 2016
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