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熊本地震で避難所に送られた千羽鶴が速攻でスクラップにされたというのはガセ

netgeek 2016年4月27日
 

震災時の混乱に乗じて善意を踏みにじる嘘の情報を流す輩が登場している。この記事では何が本当なのか、真実をお伝えしたい。

4/23、衝撃的な画像がネット上に投稿された。なんと熊本地震で送られた善意の千羽鶴が早くもスクラップにされたというのだ。

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この投稿は多くの人にショックを与え、2,900以上のリツイートを集めたうえでものすごい勢いで拡散された。そして応援のメッセージの象徴である千羽鶴が現地では飾られることもなく即座に処理されているのかと動揺が広がった。

▼大きな画像。かなりの数の千羽鶴が圧縮されていることが分かる。こうしてすぐに処分されては被災者の目にも届かないだろう。

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だが、netgeek編集部で調査したところ、これはデマということが判明。

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こちらの画像は2012年に千羽鶴未来プロジェクトが再生紙をつくるために動いている最中の様子であることが分かった。一般の人たちから善意で集められた千羽鶴ということに違いはないが、古くなったものを有効活用しようとしている点が、ただ単に廃棄しようとしているとみせた冒頭の投稿とは大きく違う。

投稿には嘘の情報を流すなと抗議の声も寄せられていたものの、投稿者は現在もツイートを削除しておらず、その悪質性が確認できる。特に熊本の避難所に千羽鶴を送った人は心を傷めたことだろう。

ただし、千羽鶴については実際は役に立っていないという声があがっているのも確かだ。

熊本地震が発生すると、ツイッターには「被災地いらなかった物リスト」というハッシュタグが登場。リストには「古着」「賞味期限の短い食物」などもあげられたが、千羽鶴に関しては、「全部を飾る場所もなく、きちんと糸で止められていなかったりする物も多く、大量に送られると迷惑です。 焼却処分(焼き鳥)しました」「東日本大震災のとき宮城にいましたが、千羽鶴君、これ本当にあなた方の自己満足でしかないんじゃないですか?」「私、東日本大震災で被災しました! その時にダントツでいらなかった物は千羽鶴! 贈られても役に立ちません!」など、厳しい意見が続出。「寄せ書き」とともに“いらないものリスト”にあげられた。

支援物資の提供は、配布したり保管したりする労力やコストが受け取り側にかかることにもなる。現場の状況や時間の経過で必要なものが変わる被災地への支援は、その時々で適切な品が何なのかを考えることが大切といえそうだ。

http://news.nicovideo.jp/watch/nw2152972

こちらの記事は今後の震災時の対応について考えさせられるものなのでしっかりと読んでおきたい。水や食料が不足している避難所で千羽鶴は何の役にも立たず、さらに飾ろうにも体育館などでは上から吊るすのも難しいのだという。結局はゴミとして処分することになり、震災時のいらないものリスト上位にランクインすることとなった。

一部の人達はこの記事を見て激怒。「千羽鶴が役に立たないというのはあまりにも失礼」「素直に気持ちを受け取るべき」「支援する気がなくなった」などと怒りの声を殺到させ、現在は賛否両論が巻き荒れている。

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震災地に千羽鶴を送ることの是非については、たくさんいる被災者がそのとき何を必要としているかによって、そして現地での詳細な状況によっても意見が分かれるところなので一義的な答えは出ないだろう。応援しているというメッセージを伝えることで心のサポートをする千羽鶴、あなたは被災地に送る意味があると思うだろうか?

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