知っておきたい。聴覚障害者が震災時に困ることをまとめた動画が話題に
netgeek 2016年4月23日
|
ただでさえ物資や情報が不足する避難所生活において、耳が聞こえないとどれほど困難な状況に陥るだろうか。家族や友人など事情を知っている人と一緒に避難できていればいいが、周りは知らない人だらけで筆談する道具もないとなると助けを求めることさえ難しくなる。ちょっとした知識や工夫を施すだけで状況を改善できることができるので是非参考にして頂きたい。
聴覚障害者は見た目からは障害があることを判断しにくいため、避難所で孤立してしまいやすい。補聴器の電池が切れてしまったりするハプニングもあるので、周りのサポートは不可欠なのだ。
▼まず、災害時の情報収集に活躍するラジオは聴覚障害者には聞こえない。
▼災害時ほど字幕が必要なのに生中継では字幕が出ないことが多い。
▼物資の配布があってもアナウンスを聞くことが出来ずに受け取れないことも。
▼こういった障壁はほとんどの場合悪意のないところで作られる。
▼ちょっとした工夫で周囲に知らせることが出来る。気づいてくれる人が居れば情報も入ってきやすくなる。
▼ベストがなければ文字を書いたバンダナでも十分役割を果たせる。
▼救助の人が大声で呼んでも聞こえないので気が付かない。
▼こういった道具もある。聴覚障害者も同じものを持っていれば救助を呼びやすくなる。
▼もし停電が起こってしまったら、懐中電灯で照らしてコミュニケーションを図ろう。
▼筆談の道具がなくても携帯の画面でコミュニケーションがはかれる。
▼火災の際に音ではなく匂いで知らせる報知器もある。
こちらが話題になっている動画。
【2:30】から避難所生活で困ることが解説されている。
聴覚障害者は、健常者が普段意識しないような何気ない場面で困難に直面することが多い。紹介された動画では、一緒に避難所で生活する人たちだけでなく、メディアや救助隊・物資を配るボランティアなどの色々な立場からできるサポートが紹介されている。
熊本地震で避難されている方の中にも是非、「耳が聞こえない人が居るかも知れない」ということを頭に入れておいて頂きたい。