暖冬の影響でエサに困らなくなったリスが肥満化する事件が発生
netgeek 2016年1月14日
|
おととしの夏から続くエルニーニョ現象によって、地球規模で暖冬傾向が続いている。その影響で、動物界では衝撃的な出来事が起きていることが判明した。
それが、こちら。なんと暖冬のせいで各地のリスが肥満化しているというのだ。写真には異常なほど太ったリスの姿が写っていた!
▼まずは下半身だけがやたらと太ったリス。冬になっても木の実が豊富だったため、食べ過ぎて、お腹が膨らんだのだろう。
▼こちらのリスは太りすぎてこの体勢が楽なのか、うつ伏せの状態だ。ばっちりカメラ目線でいい写真。
▼そして、苦しそうにフェンスを乗り越える肥満リス。木の上で生活をしている動物とは思えないほど動きは鈍いはず。お腹がひっかかっているようにも見える。
3枚の画像の出処を調べたところ、全て海外で撮影されたもので日本のリスではないことが分かった。しかし、日本でも暖冬は続いており、同じことが起きている可能性は高い。
ちなみに、リスの中でも「シマリス」という種類だけは冬眠するため、冬に栄養を蓄えて太ることがある。
▼冬眠前の太ったシマリスでさえこのサイズだ。比較すれば、いかに冒頭のリスが異常な太り方をしているのか、分かっていただけるのではないだろうか。
食事量をコントロールできない動物には、エサに困らないという環境は、必ずしも良いことばかりではないのだ。ネット上では肥満化したリスの健康状態を不安視する声が多数上がっている。
また、暖冬による自然界への悪影響は我々の生活にも関わる重要な問題だ。ミツバチを例にして説明したい。
ミツバチは冬の時期は巣の中で休眠状態になり春に活動を再開するのだが、暖冬になると冬も活発に動き回ってしまうため寿命が短くなってしまう。そのため、最終的にはハチミツの生産量減少という我々の生活に身近な問題になり得る。
ということで、もしかするとリスの肥満化も回り回って我々に何かしらの影響を与えるかもしれないのだ。今後も暖冬による自然界への影響は、注意深く見守っていく必要がありそうだ。