フリマアプリ「メルカリ」で電子書籍のスクリーンショットを販売する輩が現れ大炎上
netgeek 2016年1月13日
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詐欺行為やトラブルが多発して無法地帯と化していると指摘されるフリマアプリ「メルカリ」で、著作権侵害に当たる出品が行われていることが判明し大炎上している。
告発したTwitterユーザーによると、中古の漫画と謳って、電子書籍のスクリーンショットが販売されているそうだ。
▼こちらは出品者とのやり取り。一番下と一番上が「せとわ(@also_lv)」さん、真ん中が出品者のコメントだ。
電子書籍のスクショ画像はクラウドサービス上に保存されており、出品者以外もアクセスできるように設定されていることが分かる。これは私的複製の範囲を逸脱しており、明確に著作権法に違反している。もちろん、複製物を転売することも著作権侵害だ。この違法行為が横行すれば、せとわさんが指摘するように、売り上げが減少して作者への分配金が減るという事態が起こり得るわけだ。
今回、せとわさんは安く手に入るという誘惑に負けず、取引を破棄している。彼女の行動を賞賛したいところだ。
国は違法コンテンツのアップロードやダウンロードの厳罰化を進めているが、一向にコンテンツの売り上げが回復する気配はしない。消費者の著作権に対する意識が低いうちは、何をやっても効果はないのではないだろうか。著作権に関する諸問題を解決するためには、せとわさんのような意識の高い消費者を増やす必要がある。
ところで、メルカリは以前から無法地帯化を放置していることに批判が集まっていた。
▼こちらは、著作権侵害に当たる出品が多発していることに関して、Twitterユーザーから質問された時の返答だ。メルカリの運営は権利者が申告してこなければ、出品を取り消さない方針とのことで、これでは著作権侵害が横行するのも無理はない。
また、商品が送られてこない、不良品が届けられる、偽ブランドを売られるなどのトラブルが他のオークションサイトよりも高い頻度で発生しているが、これらの問題も放置されている。冒頭で紹介した違法出品は、メルカリの管理不足が招いた事態と言わざるをえない。一刻も早く改善してもらいたいものだ。
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