「スター・ウォーズ」に「ジョーズ」の記録を破られたスピルバーグがルーカスに贈ったイラストが感動的
netgeek 2015年12月24日
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「スター・ウォーズ」の生みの親、ジョージ・ルーカスと「ジュラシックパーク」の生みの親、スティーブン・スピルバーグは大の仲良しということはご存知だろうか。世界的に有名な2人の映画監督は、互いの記録を更新する度に祝福のイラストを贈り合っていた。
始まりは1977年に「スター・ウォーズ」が「ジョーズ」の興行収入を抜かした時。こちらはスピルバーグからルーカスに贈られれたものだ。
スター・ウォーズのR2-D2がジョーズに出てくるサメを釣り上げるというイラストが描かれている。スピルバーグの自虐ではなく、心からルーカスを祝福している印象を受ける。
次に、贈られたのは1983年に「E.T.」が「スター・ウォーズ」の興行収入を塗り替えた時。今度はルーカスからスピルバーグに贈られた。
スターウォーズの登場人物達がE.T.を抱え上げて祝福しているイラストだ。ルーカスに塗り替えられた記録を別の映画で再び塗り替えたスピルバーグに驚くばかり。
そして、先日、「スターウォーズ」が「ジュラシック・ワールド」の全米オープニング週末記録を塗り替えた時にはこんなイラストが公開された。
ジュラシック・ワールドの恐竜がスターウォーズのBB-8に金メダルをぶら下げている。最新作のスターウォーズはルーカスは指揮を取っていないため、このイラストはルーカスに贈られたものではない。しかし、スピルバーグはルーカスが生み出したスターウォーズだからこそこのような形で贈ったのではないだろうか。
スピルバーグとルーカスが始めた風習は、今ではハリウッドで一般的になっている。
参考:Here’s how the makers of ‘Jurassic World’ congratulated ‘Star Wars’ for smashing box office records
▼こちらは1998年に「タイタニック」が「スター・ウォーズ」の歴代興行収入記録を塗り替えた時にルーカスからジェームス・キャメロンに贈られたイラスト。
▼最近では、「ジュラシック・ワールド」が「アベンジャーズ」の全米オープニング週末記録を更新した際に、マーベル・スタジオからユニバーサル・スタジオに贈られている。
日本では見ることがないハリウッドの素敵な風習。相手を思いやる武士道の精神を持つ日本人の中で、なぜこのような文化が生まれなかったのか疑問だ。日本の映画界も、こんな素晴らしい文化を広めてほしい。
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