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自宅のLED電球がWi-Fiの100倍速いLi-Fiに。夢のような高速無線通信が実用化されそう

netgeek 2015年12月2日
 

現在、無線通信に使われているWi-Fiが近い将来、「Li-Fi(ライファイ)」という無線通信に取って代わられるかもしれない。Li-FiはWi-Fiの100倍の速度で通信できる新技術で、現在、実用化に向けて研究が進められている。

参考:What Is Li-Fi? Meet The Revolutionary Wireless Technology That Is 100 Times Faster Than Wi-Fi

まず、Li-Fiに使われる可視光通信という技術を説明する。

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可視光通信とは可視光を高速で点滅させて、デジタルデータの元になる「0(オフ)」と「1(オン)」の組合せを送信する技術のこと。(参考:内藤電誠町田製作所)これを、無線通信に応用したのがLi-Fiだ。

Li-Fiの生みの親はこちらのハラルド・ハース氏。

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彼は4年前に世界的な講演会「TED」でLED電球を無線ルータとして使うというというアイデアを「Li-Fi」と呼んでプレゼンしていた。その時のプレゼンによると、どんなLED電球もマイクロチップを取り付けるだけで無線ルーターにすることができるそうだ。

▼ハース氏のプレゼンの映像はこちら。PCからは日本語字幕も表示可能。

https://youtu.be/NaoSp4NpkGg

Li-Fiの通信速度はなんと理論上で224Gbps。

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これは1秒間で28ギガバイトのデータを送信できることを表す。DVD(4.7ギガバイト)なら0.17秒、ブルーレイディスク(25ギガバイト)なら0.89秒程度でダウンロードできる計算だ。ただ、あくまで理論値なので現実世界ではこれよりも速度は落ちる。実際、エストニアの企業「Velmenni」が実験を行なった時は1Gbpsまで落ちている。しかしながら、この速度でもWi-Fiの平均速度の100倍もあるというのだから驚き。

いつ頃からLi-Fiは使えるようになるのだろうか。

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International Business Times UKによると、VelmenniのCEOは「3〜4年以内にLi-Fiの技術は消費者の元に届く」と語ったという。すぐにでも使いたい技術だが、しばらくの間はWi-Fiで我慢する必要があるようだ。Li-Fiが実用化されるのが待ち遠しい。

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