オタク文化のゴリ押しこと「Cool Japan」は海外では「Fool Japan」と呼ばれていることが判明
netgeek 2015年11月23日
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まず、日本の素晴らしさを世界中で宣伝するクールジャパン戦略はどれほどの成果が出ているのだろうか。
クールジャパン戦略を進めるため日本政府は2013年に民間と連携してクールジャパン機構という組織を立ち上げている。出資金は約400億円で、その後、規模は拡大している。
▼もちろん、日本の文化を海外に輸出することで元を取り返すことができるのならば問題はない。
しかし、経産省の「コンテンツ産業の現状と 今後の発展の方向性」によると、日本のコンテンツ輸出は海外輸出比率でわずか5%と低迷しており、成果が出ているとは言えない状況だ。例えば、テレビ番組の輸出額に関しては、韓国の半分以下しかないことが分かっている。
この低迷の原因は一体何なのか。実は日本のサブカルチャーは、海外でもごく少数の「オタク」と呼ばれる人にしか流行っていないことに根本的な原因がある。
▼自らの文化を「クール」と呼んでいるにもかかわらず、海外では全く流行っていない。海外では大部分の人から「クール」な文化ではなく、「フール」な文化として認知されている。
そして、日本人が「外国人に褒められたい病」を患っていることも低迷の原因だ。
▼こちらはクールジャパンに関する会議の様子。写っている範囲では日本人しかいない。
▼こちらはクールジャパン推進会議の様子。右列に台湾出身の金美玲氏が写っているが、彼女は日本人。こちらも全員が日本人のようだ。
日本の文化を海外に広めようとしているにも関わらず、有識者に外国人が1人もいないのはおかしいのではないだろうか。これでは、日本人が日本を褒めるためだけの自己満足の政策になっているとしか言いようがない。しっかりとターゲットを見据えて潜在ニーズを汲み取って欲しいものだ。
▼この状況はもはや、最近本屋でよく見かけるようになった「愛国本」「自画自賛本」と同じだ。
netgeekでは以前、日本を自画自賛する本が増えすぎている衝撃。日本はこのまま中国や韓国になってしまうのかという記事で、日本人が外国人を使って日本を褒めさせている現状を伝えていた。そして、このまま日本の自画自賛ブームが続けば、歪んだ愛国心が最終的に他国を見下すことに繋がるのではないかと警鐘を鳴らしていた。
万が一、本当にそんなことになれば日本は「フールジャパン(愚かな日本)」として、どこの国からも相手にされなくなる。一刻も早く、日本人が「外国人に褒められたい病」を治して、本当にクールな文化を作ってくれることを願いたい。
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