【速報】エイベックスが著作権管理会社2社を買収して独占企業JASRACに殴りこみをかける
netgeek 2015年9月30日
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ジャーナリストの津田大介氏はTwitterにこのように投稿した。
▼エイベックスのニュースリリース。
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120150928404209.pdf
現在、著作権管理の市場はJASRAC(日本音楽著作権協会)がシェアを98%を持っており、ほぼ独占状態にある。音楽業界で強大な利権を持つJASRACの牙城を崩す動きが出てきたということで、業界に激震が走ったわけだ。
▼エイベックスは今回2社を統合する理由について次のように発表している。
音楽著作権の管理向上及び利用促進のため、AMPがイーライセンスとJRCの株式を取得するもの です。また、今後AMP、イーライセンス及びJRCの三社は、楽曲の権利者及び利用者双方に、よりよいサービスを提供し、著作権管理事業者として音楽産業・文化のさらなる発展に寄与することを目的として、イーライセンスとJRCの事業統合に向けて協議を開始いたします。
日本レコード協会によると、日本の音楽産業はここ10年でCDの売上だけでも1,700億円以上も失う低迷ぶりだ。エイベックスの言うとおり2社を統合することによって、音楽産業に良い影響が出るのだろうか。
津田氏はTwitterで音楽プロデューサーの高橋健太郎氏とこのようなやり取りをしていた。
▼「全然分からない」けど「メリットはありそう」。音楽関係者でも業界にプラスなのかマイナスなのか断言するのは難しいようだ。
▼津田氏も業界全体を考えると「どちらかというとプラス」だが、業界の力関係が大きく変わることが、どう影響するのか分からないとのこと。
▼JASRACの寡占状態は多少なりとも解消されそう。
JASRACの寡占状態は本当に解消されるのか?Twitterにはこのような指摘がされていた。
▼こちらの方も業界にはプラスの影響があると予想しながらも、エイベックスは他のレコード会社からすると競合他社に当たるわけで、管理をJASRACから移行するのは難しいと考えている。
▼極論すれば、このようなことが起こる可能性もゼロではない。
ちなみに、イーライセンスは浜崎あゆみや倖田來未、JRCはMr.Childrenやスピッツなどの有名ミュージシャンを管理している。
とにかく、今後エイベックスが低迷と迷走を続ける音楽業界の台風の目になることは間違いないようだ。
最高裁もJASRACが独占状態を維持しようとしていることを問題視している。業界に生まれた台風が害をもたらすのか、恵みの雨を降らすのか動向を注目したい。