スコットランドの運河に建てられた「船舶用エレベーター」は船を高みへ移動させる凄すぎる装置
netgeek 2015年10月3日
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スコットランドの運河にある「特殊エレベーター」がネット上で話題になっている。なんと、そのエレベーターが運ぶのは人ではないのだ。
現在、話題になっている「ファルカーク・ホイール」という建造物はこちら。
▼いったい、どこにエレベーターがあるのだろうか?
▼別の角度から見てもエレベーターらしきものは全然見当たらない…。
▼あっ!船が昇っている!なんだこれはああああああああああ!
実はこれは、ボートリフトという船舶を昇らせたり降ろしたりできるエレベーターなのだ。
▼実際に動いている様子を収めたGIF画像はこちら。SUGEEE!!!!!
▼この装置を利用すれば、船が全く異なる高さの水面に移動することができる。
日本ではあまり見かけることはない仕組みだ。それもそのはず、ヨーロッパと違い、日本には川と川をつないで運河を作り、物流に利用するという文化がなかった。違う高さの川ですら利用しようとした結果がボートリフトだといえる。
▼こちらはヨーロッパの一般的なボートリフト。
ボートリフトは我々が普段乗るような垂直に昇降するタイプがほとんどで、世界で唯一ファルカーク・ホイールだけが回転しながら昇降する。だからこそ、斬新だと世界で話題になっているのだ。
▼昼間にファルカーク・ホイールで昇った時の景色はこのような感じ。素晴らしく美しい。
▼それが、夜になるとこんなムーディーな景色に!すげえええええええ!
気になる建設費はどれくらいなのかというと…1750万ポンド(約32億円)とそんなに高くはない。
新国立競技場1つでファルカーク・ホイールを50個くらい建てることができるわけだ。ファルカーク・ホイールと新国立競技場の案を見比べていると、「世界に誇れる競技場」に必要なのは決してお金だけではないように思えた。