ドワンゴの元従業員が大暴露して大量退職事件の真相が明らかに 「焼きそばをつくるために入社したんじゃない!」
netgeek 2015年9月3日
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大暴露を行ったのは「hiroki-uemuraのブログ」を運営するペンネーム「kuzuha」氏。9/1にドワンゴ、とりわけ川上量生社長に対する抗議の記事を公開した。
kuzuha氏は2008年、大学卒業後にドワンゴに入社し、2012年にはGREEに転職した人物だ。それが今になって暴露しようと思い立ったのはドワンゴ側の大量退職事件に対する卑怯な印象操作に腹が立ったからだという。
kuzuha氏が怒ることになったのは「マイナビ転職」が公開したドワンゴ川上量生社長と元GREE伊藤直也氏の対談記事で、2人が自分のことを「なんだか釈然としないというか、よく分からない理由で辞めた人」と言及したため。
参考:華麗なるキャリアの道程は、 『ドワンゴ』から逃げ出したい
しかし、kuzuha氏にとっては会社に対する不満が明確にあり、また、経営陣がそれを改善しようとしないことに落胆したから転職することに決めたという。ブログ記事では「ドワンゴという会社は信用してはならない」という攻撃的な表現まで飛び出した。
続いてkuzuha氏は大量退職事件が起きた原因を説明した。
要約すると、(1)DeNAやGREEが破格の給料を提示するようになったのとは対照的にやけに給料が低い、(2)締切が突然降ってきて開発体制がかなり劣悪、(3)技術面で制限が多く成長できない、(4)会社が人事面などで不正を行っており不信感があった、(5)エンジニアなのにニコニコ会議で焼きそばをつくらされる、といった内容。多くの従業員が辞めた理由は主にこの5つに集約され、経営トップがこの問題を放置していたのは問題だったと指摘した。
要するに経営陣に原因があったにもかかわらず、今回「あいつはよく分からない理由で辞めた」と言われたことに納得がいかず声をあげたのだ。
そしてkuzuha氏は最後にこんな信念ある言葉を残した。相当な覚悟をもって抗議文を書いたようだ。
今回僕はドワンゴに訴えられる覚悟でこれを書いています。もしそのようなことがあった場合、できる限り努力をしますが、僕だけでは対処しきれないこともあるかもしれません。その時はどうか誰か相談に乗っていただけると助かります。どうぞ宜しくお願い致します。
現在この大暴露はネット上で大変な話題を呼び、賛否両論が巻き起こっている。焼きそばはともかく、ドワンゴの労働環境は確かに改善の余地がかなりあるという声も多い。
株式会社KADOKAWA・DOWANGO、合併後の株価推移。
川上量生社長と伊藤直也氏は何かコメントするだろうか。反論が来るか、謝罪が来るか。kuzuha氏は訴えられることも覚悟していると書いているので今後の動きに注視していきたい。