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スカスカおせち事件を起こしたバードカフェの水口憲治社長がメディアに初登場。事件の真相を語った

netgeek 2015年8月24日
 

2011年に大変な騒ぎとなったスカスカおせち騒動。グルーポン経由で買うと2万円が半額の1万円になるという目玉商品は蓋を開けてみるととんでもない粗悪品だった。

何度見てもひどい有り様のスカスカおせち。

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どうしてこんな事件がおきてしまったのだろうか。この度、バードカフェの社長を含む各関係者がTV番組の取材に応じた。

まずはグルーポン・ジャパン代表取締役CEOの根本啓氏は、事件が起きた原因は不十分なチェック体制にあったと振り返る。

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当時はグルーポン・ジャパンが創業してから2ヶ月だったため、まだまだ運営体制が整っていなかった。それゆえ、落ち度があって顧客に迷惑をかけてしまったと反省する。

そしてこちらがおせちをつくった張本人の水口憲治社長。事件以降、メディアの取材を受けるのは初めてのこと。ずっと逃げ回っていたのにどうしてここにきて表舞台に出てきたのか。

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水口社長は当時の状況を「500食ものおせちをつくる実力がそもそもない状態で受注してしまったのが原因です」と悲しげに語る。もともとバードカフェ(外食文化研究所)は食品工場ではなく、一般的な飲食店だったため、大量の生産体制は整っていなかった。

企画としては面白いと考え、お弁当と同じ感覚でつくればいいと捉えてしまった。それが安易な判断だった。

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「結果的に全く食材が足りない。つくることもできない。私は現場でこれはできないと思って、キャンセルを考えた。でもいちいち電話していては時間的に間に合わず、業者も30日から受け取りにくるということでできるところまでやろうと判断してしまった」

「その日のことはあまり記憶がないほどパニックになったといいますか…」

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スタジオからは「もういいよ!そこまでだったらもういいよ(笑)」という優しい言葉も飛んだ。騒動後はいたずら電話や非通知の電話もきて電話番号を変えることも考えたという。

結局、全額返金したうえにお詫びの品まで送付したバードカフェは大きな痛手を負った。消費者庁からの謹告で新聞に謝罪広告も掲載し、損失はざっと合わせて3000万円。

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最終的に信頼を失ったバードカフェはあえなく閉店した。しかし、水口社長はこれでは終わらなかった。なんと別の飲食店をオープンし、再びゼロからスタートを切ったのだ。

苦労の甲斐あって現在はSURF CAPP Inc.名義で神奈川県で14店舗を経営するまでに復活した。

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同じ過ちを繰り返さないよう、今は覆面調査を入れたり、虚偽表示のチェック、衛生調査を徹底しているという。また、グルーポンも飲食店の審査項目を30点から200点に増やして手間を厭わず再発防止策に取り組む。

そして最後はちゃっかり宣伝。まぁそんなことだろうと思った。

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すっかり反省したように見えるが、ただ2014年には食中毒事件を起こして保険福祉局の立入検査を受けており、「やっぱり」「ほら」と指摘する声も少なくない。果たして水口社長は本当に気持ちを新たにして生まれ変わったのか。信じるか信じないかはあなた次第だ。

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