大塚家具の勝久元会長が95万株(なんと17億円分)を売却してボロ儲け。親子喧嘩騒動は自作自演だった?
netgeek 2015年8月18日
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大塚家具の前会長で久美子社長と壮絶な委任状争奪戦を繰り広げた勝久氏が、証券会社を通して保有株式を大量に売りだそうとしていることが分かった。
EDINETで確認してみると、一気に95万株も売却するということで、その金額はなんと17億円にもなる。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券を通しての売却で、残念ながらその意図は不明。株主総会で久美子氏に軍配が上がった後も勝久会長は争う姿勢をみせていたため、株は保有しておいたほうが発言力が維持できると思うのだが…。
この件について勝久会長は「資金需要ができたため」と何かに使うことを示唆しているが、その詳細は明らかにしていない。
また、大塚家具経営陣もこのことは事前には知らなかったようで「変更報告書で初めて知った」とコメントしている。勝久氏は17億円もの大金を一体何に使おうとしているのだろうか。
いずれにせよ、ニトリ、IKEAの猛攻でシェアを奪われていた大塚家具が騒動をきっかけに息を吹き返し、結果的に勝久氏が得をしたのは事実。
ネット上では以前から「親子喧嘩騒動は自作自演なのではないか」「この騒動で誰が得をするのか考えたほうがいい」という声もあがっていた。自作自演と聞くとまさかとは思うが、一代で上場企業を作り上げた勝久氏の手腕も相当なもの。これくらいの芝居はやってのけてもおかしくはない。
もし一連の騒動が計画されたものだったとすれば、おそらく次は「仲直り」が来るのではないだろうか。
ストーリーとしては勝久氏が自らの過ちを反省したうえで久美子社長の手腕を認め和解するという流れか。きっとメディアは大々的に取り上げて莫大な宣伝効果を生むことだろう。
なお、大塚家具はすでに騒動の謝罪を暗喩する動画をつくって公開している。
▼父がすみませんと娘が謝る。
▼母親が娘と父に向かって「喧嘩しない」と注意する。
特に娘役の女の子の髪型が久美子社長にそっくりな点に注目。この動画は公開された際に大変話題となった。
大塚家具、過去5年間の株価推移。久美子社長の改革のおかげで株価は1.8倍ほどにまで上昇した。
事実は小説より奇なり。上場企業で起きたお家騒動はこれからどう展開するのか。目が離せない。