堀江貴文がロジカルに説明する「マネーの虎に出ていた社長たちが低レベルだった理由」
netgeek 2015年7月14日
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ホリエモンこと堀江貴文氏がかつて放送されていた大人気番組「マネーの虎」について「社長たちのレベルは低かった」とバッサリと発言した。しかし、それは単なる感情論ではなく、昔の起業文化に原因があるという…。
ホリエモンチャンネルで最近のベンチャー企業の話になったとき、ホリエモンがとんでもないことを言い出す。「マネーの虎に出ていた人たちって、社長側も投資される側も全然レベルが低かったんですよ」。
一体何を言い出すんだ…。現役で経営者を続けている人もいるのに「レベルが低かった」などと失礼なことを言っていいのだろうか。なお、以前netgeekでも記事「マネーの虎に出ていた社長が自己破産ラッシュで堀江貴文が衝撃の発言「あいつらはそもそも質がよくなかっただけ」で取り上げたように、ホリエモンは何度か同様の趣旨の発言をしている。
そして今回、ついにその考えについて納得がいく理由が説明された。ホリエモン「昔は起業はしょうがなくやるものだった。マネーの虎に出ていた社長たちも起業するしか選択肢がないはみ出し者でね…」
要するに昔は起業といえば、職にありつけなかった人や企業では働けないような偏屈な人が仕方なく自分で始めるものという認識だったのだ。江戸時代の士農工商を思い浮かべてみても、商人というのは身分の低い者が行うものだった。
ホリエモンは、昔の日本がこのような起業文化だったからこそ「当時は出資する側も実は大したことなかった」とバッサリ。
ただ、それに比べれば今は投資される側も知識があってずいぶんと優秀な人が志願するようになったと前向きに捉える。「マネーの虎と今が違うのはスタートアップ、シリアルアントレプレナー、エンジェル投資家が増えてきた点。時代が変わってすごくレベルが上がりましたよね」。
スタートアップに特化したウェブメディア「THE BRIDGE」の池田将氏もこの意見に同調する。
「東大卒業後にマッキンゼー入ってそこから起業するとか、カリフォルニア大学バークレー校出てからとか、学歴が全てではないとは言いつつも優秀な人が起業という選択肢を選ぶことが増えてきましたよね」。
動画もご覧あれ。マネーの虎の話は1:00から。
アメリカでは最も優秀な学生が起業し、優秀でない独り立ちできない学生が大企業に就職するという。特にMBAを取得後に「就職する」というと「在学中に起業に失敗したのか?」と皆驚くというのだ。昨今のベンチャー界隈の盛り上がりをみていると日本の起業文化も徐々にアメリカ型になりつつあるのかもしれない。