孫正義社長の後継者に選ばれたニケシュ・アローラ副社長に早くも165億円もの報酬が支払われたことが判明
netgeek 2015年6月19日
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GoogleでCBO(チーフ・ビジネス・オフィサー)として活躍していたニケシュ・アローラ氏(47)を引き抜いたソフトバンクが移籍金として165億円もの大金を支払っていたことが分かった。
6/19、ソフトバンクが公開した有価証券報告書の202ページ目には驚くべき事実がさらりと書かれていた。「経営幹部に対する報酬」の欄に「ニケシュ・アローラへの報酬、16,556百万円が含まれています」とあるのだ。
内訳は短期報酬が145億6100万円、株式報酬が19億9500万円。おそらく、短期報酬というのが移籍金で株式報酬が歩合だったのではないだろうか。しっかりと結果を出し、正式に副社長の椅子も獲得したというわけだ。
ニケシュ・アローラ氏が経営に関わりだしたのは昨年9月からのことなので今年の3月までのたった半年の間に165億円も一気に受け取ったことになる。孫正義社長が認めた人物なので優秀なことに間違いはないだろうが、それにしても165億円は驚き。
ここまで貰ってしまうと本人のプレッシャーも相当強いものになるに違いない。払う方も貰う方も一般庶民とはかけ離れすぎていてもう理解できない。
同時に有価証券報告書に載せられたニケシュ・アローラ氏の経歴。
インド出身のアローラ氏はバナーラス・ヒンドゥー大学(BHU)で電気工学を専攻した後にアメリカに渡り、ボストン大学で理学修士号、ノースイースタン州立大学でMBAを取得した。また同時にCFA(証券アナリスト)の資格も取得し、通信セクターのアナリストに。ドイツテレコムに転職した後はT-Mobileの関連会社を起業し、2004年にGoogleへ。
後継者に選んだ理由について聞かれた孫正義社長は、インターネットのテクノロジーについて自分を上回る能力があるという点と人柄が優れているという点を強調した。
165億円もの大金を受け取ったアローラ氏は一体何に使うのだろう。なお、孫正義社長は「彼はGoogle在籍時も2桁億円の報酬を得ていた」と明かしている。
ソフトバンク株式会社、過去10年の株価推移。
日本ではあまりに見られない思い切ったヘッドハンティングは功を奏するか。こんな面白い会社はそうはない。