6割の医者「航空機内での『お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか?』は無視せざるを得ない…」
netgeek 2015年6月6日
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なんと6割もの医者が航空機内で「お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか?」と聞かれても名乗り出ないという事実が判明した。
衝撃的なデータは、旭中央病院神経精神科の大塚祐司先生が行った調査により明らかになった。
調査の詳細は県立新居浜病院麻酔科の越智元郎先生がウェブサイトで公開しているのでそちらをご覧あれ。
内容をかいつまんで紹介すると、「医者のうち6割は飛行機搭乗中に自分が医者であることを故意に隠す。その理由は、法的にリスクを背負う恐れがあるから」というもの。
実は海外では急病人が搭乗中に亡くなった場合は航空会社が全ての責任を負うことになっているが、日本では治療にあたった者の責任になってしまうのだ。
アメリカやカナダには無償で善意の行動を取った場合は責任を問われない「善きサマリア人の法(よきサマリアびとのほう)」という法律がある。
聖書に書かれている人助けをした親切なサマリア人のエピソードが元になって名付けられた法律だ。日本では未だ立法化されておらず、医者としては心苦しい思いをせざるを得ないのが実情だ。
急病人を助けるためにお金が貰えないボランティアを申し出ているのに、賠償金を背負うリスクがあるとは、これはひどい話だ…。
あまり知られていない理不尽な話なので広く拡散したい。日本の法律はまだまだ未成熟。もっと整えていく必要がある。