ライブドア事件から10年経った今、熊谷史人元副社長が真実を語った。「堀江さんも俺も会計の素人なんだから監査法人のOKサインを信じるに決まってるじゃん!」
netgeek 2015年2月17日
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きっかけはニッポン放送買収ディールの10周年記念飲み会があったこと。ライブドアとしては日本中を驚かせて大成功したディールだったわけだ。
当時の裏話をTwiiterでどんどんツイートして教えてくれる。さあ、一つ一つ見ていってみよう。
熊谷史人氏は当時若干27歳だったにもかかわらず、大きな権限をもってフジテレビのディールを取り仕切っていた。
2000年に横浜市立大学商学部を卒業して未来証券に入社した熊谷史人氏はライブドアに証券マンとして営業をかけ、あっさりと大きな案件をかっさらっていった。そしてその腕を買われて2002年1月にライブドアに入社し同年8月には執行役員副社長になった超スピード出世の大物だ。
堀江貴文元社長は書籍にて熊谷史人氏に「仕事の成果に応じてどんどん増やすから」と報酬を驚くほど増やすことを約束。熊谷氏は見事結果を出して認められ、20代半ばにして年収数千万円を勝ち取るようになっていた。
堀江貴文氏とCFOの宮内亮治氏、港陽監査法人の田中慎一氏は本を出したのに熊谷史人氏はなぜか本を出していない。
本当に出してくれたら絶対に読みたい。実は3人が出した書籍は皆主張が異なっており、結局誰が悪かったのかが明らかになっていないのだ。
港陽監査法人の田中慎一氏は堀江社長はライブドア財務部健全化の仕組みづくりに協力的だったが、宮内氏は全身ルイヴィトンで固めたキャラが濃い人物で監査法人に対して圧力をかけることが度々あった。ブランドものが好きな宮内氏は自分をよく見せたいという思いが強く、会計上でも粉飾に手を染めてしまったのではないかと宮内主犯説を唱えている。
ただ、ホリエモンの出した本ではこの田中慎一氏が本でついた嘘(公認会計士の資格を返上すると言ったが返上していなかったなど)も暴露しており、またライブドア事件の後にまた別の事件を起こしたことも明かされており、一体誰を信じていいのか分からなくなってくるのが実情なのだ。
さて、熊谷史人氏の視点からはどう見えていたのか。率直な感想はこれだ。
確かにその通りだ。よく分からない会計処理があったときには監査法人にこれで大丈夫かと確認する。それでOKの判子が貰えたにもかかわらず、検察から「これダメ」と言われたのだからこれはたまったもんじゃない。
当時はずいぶんと責められた株主を損させたことについて。「悪意は全くなかった」。
そもそも監査という不備のある制度と権力を持ちすぎた検察のあり方に問題があるのではないか。ライブドア事件は起こさないほうがみんな幸せだったに違いないわけで、会計処理の問題なら軽微な注意ですませておけばよかった。
熊谷氏はまだ世に出していない情報を持っていそうだ。
本を出せば今でも売れることは間違いない。是非とも出してほしい。何かとんでもない情報でどんでん返しがあったりして…。
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