日本史研究家が暴露する「テレビ番組に嘘を言ってくれと頼まれた話」
netgeek 2023年2月6日テレビ局の問題ある番組作りについて、出演者側である渡邊大門さん(55)が暴露した。
「先生が言ってくれたら番組が成立するんでお願いします」
テレビの歴史番組で困るのは、根拠のない嘘を言ってくれというのがあるんだよな。昔、「宇喜多直家がカキオコ(牡蠣入りのお好み焼き)が好きだったと言ってくれ」と言われたが、根拠がないので断ったら、「先生が言ってくれたら番組が成立するんでお願いします」と言われたが、知らないし関係ねえよ。
— 渡邊大門〔株式会社歴史と文化の研究所代表取締役、博士(文学)、十六世紀史研究学会代表〕 (@info_history1) February 4, 2023
渡邊大門さんは日本史研究家、㈱歴史と文化の研究所代表取締役。実際にテレビ番組に出演する有識者がこのように裏事情を話すのは珍しく、内容も非常にインパクトがあるということでこのツイートは6,000以上リツイートされた。
この他、時は前後するが、渡邊大門さんのテレビ局に対する暴露をジャンルごとにまとめておきたい。
無茶な要求。
テレビに出たときの困った質問として、本能寺の変で明智光秀の軍勢に囲まれた織田信長はどう思ったかというものがあった。私が「びっくりしたんじゃないですか?」と言うと、「ダメだ」という。「もっと面白いこと言え」と。「本人じゃないし、歴史小説みたいなこと言えねえよ」と答えておいた。
— 渡邊大門〔株式会社歴史と文化の研究所代表取締役、博士(文学)、十六世紀史研究学会代表〕 (@info_history1) February 4, 2023
出演料はなんとゼロ円。
歴史のテレビ番組から連絡があると(大半は下請けの制作会社)、大半は報酬を言わないで、用件だけを伝えてくる。こっちが報酬を尋ねると、「えっ、お金がかかるんですか?」と驚いて、連絡が来なくなる。謝金を払うという感覚がないのだ。たぶん、タダで協力してくれる人を探すのだろう。酷い話だ。
— 渡邊大門〔株式会社歴史と文化の研究所代表取締役、博士(文学)、十六世紀史研究学会代表〕 (@info_history1) February 3, 2023
昨年もテレビ局から連絡があり、「渡邊さんにどうしてもテレビに出演いただきたいのだが、謝金が払えない」ということだったので断った。「謝金を準備するよう上層部に掛け合います」とのことだったが、最初から金を払う気がないところと仕事をする気はないので断った。
— 渡邊大門〔株式会社歴史と文化の研究所代表取締役、博士(文学)、十六世紀史研究学会代表〕 (@info_history1) February 5, 2023
タダで依頼する誘い文句。
テレビ局がタダで仕事を依頼する際、「テレビに出ると本が売れますよ」、「テレビに出ると仕事が増えますよ」というが、嘘である。本も売れないし、仕事も来ない。代わりにテレビにタダで出てくれるという噂を聞きつけて、ほかのテレビ局から「タダで出演してくれ」というオファーだけがくる。
— 渡邊大門〔株式会社歴史と文化の研究所代表取締役、博士(文学)、十六世紀史研究学会代表〕 (@info_history1) February 5, 2023
専門家は使い捨てなのが実態。
テレビ局が専門家に金を払いたくない理由はよく理解できる。あくまでメインはタレントであって、専門家はただのお飾りである。知名度も低いので、視聴者は知らない。必要な時だけ、安い謝金で雇う。何か社会や政治で大問題が起きると、一時的に重用されるが、事態が終息すれば使い捨てである。
— 渡邊大門〔株式会社歴史と文化の研究所代表取締役、博士(文学)、十六世紀史研究学会代表〕 (@info_history1) February 5, 2023
ネット上の反応
・学者に言わせることでテレビ局は真実だと作っているのか
・その時代にお好み焼きはなかったはず。戦後の食糧難で初めて生まれたものだから
・渡邊大門先生だ。いつも記事を拝見しております
・テレビ局の言いなりになっている先生もいるのだろう
・生放送で「…と嘘をつけば番組が成立すると言われました」と暴露したい
・宇喜多直家の時代にお好み焼きはなかったと思う(笑)
・ゴッドハンド思い出した
・カキオコは1960年代に日生町で牡蠣の養殖が盛んになった頃に生まれたものだ
・宮沢賢治のサイダーと天ぷらそばのエピソードも本当かなぁ?
・テレビ出演の常連は空気が読めてリップ・サービスする人ね
・スポンサーがいる歴史番組は歴史バラエティ
・歴史番組あるあるですね
・どこの局!?
・「あの宇喜多秀家が好んだカキオコ」という謳い文句で商売するつもりか
・肉じゃが誕生の嘘もこんな感じで出来上がったんだろうね
・お好み焼きはまだなかったよね
・コロナウイルスでもこんな調子だったと思われる
・テレビ屋はスポンサーが第一!
・私もドキュメンタリー番組でやらせを頼まれて断ったことがある
・テレビ局社長「我々の放送することが真実になる」
・テレビはやらせばかり
・テレビがこんなんだと優秀な人材はストリーミングサービスに行きそう
・織田信長がどう思ったかなんて他人が分かるはずないじゃん
・嘘がバレたら先生のせいにできる仕組み
・歴史なのに創作しているのか
・テレビ番組の制作会社はこんなのばっかりだよ
・こんな調子だから質がだだ下がりしているのか
・「演出です(意味不明)」