任天堂がTwitterで「スマブラ体験版DL」のステマを大規模実施か!?
netgeek 2014年9月13日
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300を超えるアカウントで同時ツイート
まずはこちらの画像をご覧頂きたい。異なるアカウントが不自然にも同時に全く同じ文言のツイートを投稿したのだ。
▼右端のスクロールバーに注目。この画面以下は全て同じツイートが並んでおり、ざっと数えたところその数はなんと300超にも達していた!
「寝ようとかしてるのに」という表現は少し違和感があるが、どうやらスマブラ体験版がダウンロードできることを宣伝したかったようだ。
ずっと下まで遡ると「にしざわわ(@misjudgmentic)」というアカウントが1番目であることがわかった。
この同時ツイートに対してネット上では、アプリの認証をしたユーザーが勝手につぶやかれる設定になっていたのではないかとみる声もあがっていたが、netgeekが個々のアカウントを調べたところ、どうも業者のアカウントの匂いがした。フォローとフォロワーが少ないのにお気に入りの数が異常に多かったのだ。
▼十数人のフォロー数に対してお気に入りは1000~2000前後もある。その他のアカウントも全てこんな調子だった。
またリツイートもやけに多かったため、これらのアカウントは特定のツイートをかさ増しして「1000ふぁぼ」、「1000リツイート」などにランクインさせる役目で運用されていたと考えられる。一体どこの誰がやっているかは分からないが、こうして宣伝を引き受けることで企業から莫大な広告料を貰っているのだろう。
同時つぶやきの効果
しかし、この宣伝方法にはすぐに効果に疑問が浮かぶ。「フォロワーが少ないのに、意味はあるのだろうか?」その答えは翌日NHKの放送で明らかになった。番組内の「つぶやきビッグデータ」にトレンドワードとして「スマブラ体験版」がランクインしたのだ。
普通、TVに取り上げてもらうためには数千万円の広告費用がかかるが、Twitterを経由するこのやり方なら費用はかなり抑えられる。まだ未確認だが、おそらく、300ものアカウントが同時に呟いたのだからヤフー急上昇ワードなどといったサービスに軒並みランクインしたことだろう。Twitter上での宣伝も兼ねて一石二鳥にも三鳥にもなる効率的な宣伝方法だったのだ。
過去にも似たような事例
実はこのようなTwitterを使ったステマは過去に他の企業で何度も行われてきていた。特にSONYはネットでのステマが得意でTwitterでも大暴れしており、一部では有名だったようだ。
なおSONYには、2ちゃんねるで大量の宣伝を大量に書き込んでいたところ、自社IP(gatekeeper)が見える状態になっていてステマがばれてしまったという過去もある。今回の一件もそれと同じように、任天堂が秘密裏に行っていたステマという可能性が高い。
ステマは禁止すべきではないか
消費者を騙すステマは百害あって一利なし。この情報化社会の中、本当にいい商品は無理に宣伝しなくても口コミで広がって売れるようになってきており、今や粗悪品がゴリ押しステマの対象になるばかりになってきている。
すでにステルスマーケティングを法律で禁止したアメリカを見習って日本も法整備を早く進めるべきではないか。ステマは社会的害悪でしかないのだ。
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